情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第28号(2019年夏号)に記事掲載

 アカデミック・リソース・ガイド株式会社が発行する『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第28号(2019年夏号)に、以下の記事が掲載されました。

 今回の記事では、センター長・茂原暢が、実業史研究情報センター発足の頃から現在に至るまでの情報資源センターの歩みを、センターが公開するデジタルアーカイブを中心に語っています。特集「民間公共の系譜 : 近代の人々はいかにして図書館を興してきたのか」の記事とあわせ、ご高覧いただければ幸いです。

『青淵先生演説撰集』 【竜門社,1937.11】

書誌事項

青淵先生演説撰集 / [渋沢栄一述] ; [竜門社編]
 東京 : 竜門社, 1937.11
 3, 3, 370p, 図版6枚 ; 20cm [四六判]
 注記: 竜門雑誌第590号附録

解題

 渋沢栄一の七回忌に当たり、渋沢栄一記念財団の前身=竜門社の機関誌である『竜門雑誌』第590号(1937.11)の附録として刊行された栄一の演説撰集。栄一が生前語り、編纂当時記録収集の叶った2,800余件の「演説」から、1902(明治36)年12月より1931(昭和6)年9月にかけて行なわれた26の「演説」を、およそ年代順に収録する。収録に当たっては「出来得る限り原本に忠実ならんことを旨とした」とするが、「演説」への新タイトル付与や章立ての省略、補足情報の付与など、1冊の書籍にまとめるための改変がなされている(巻頭「凡例」参照)。また各「演説」とも、冒頭にその概要(「演説」年月日、場所、時代背景など)を記す。収録された「演説」は、典拠を異にするものを含め、後にすべて『渋沢栄一伝記資料』に何らかの形で収録されている。
 なお、本書刊行後の動きとして、以下の『竜門雑誌』記事があげられる。

  • 「青淵先生演説撰集」に就いて (595号(1938.04) p.69) …本書の追送募集および組版処理について。
  • 「青淵先生演説撰集」を読む / 土屋喬雄 (596号(1938.05) p.5-10) …各「演説」の概説を兼ねた書評。
  • 戦争の『始期』に就て : 「青渊先生演説撰集」編纂上の一難点 : 雑録 / 桂素好 (612号(1939.09) p.98-103) …本書p.328収録「第八回平和記念日に際して」テキスト中にある栄一の言葉「世界大戦は大正三年八月から」をめぐり第一次欧州戦争(世界大戦)の開始月を考察、本書編纂に当たり照査を重ねたことをうかがいしることができる。

書影

左:表紙 右:標題紙
青淵先生演説撰集 表紙青淵先生演説撰集 標題紙

目次

項目ページ
米寿の青淵先生/本社主催青淵先生米寿祝賀会の席上謝辞を述べらるゝ先生(昭和三年九月二十九日、於帝国ホテル)/中央社会事業協会の或集会に於て演説中の先生/「平和記念日に際して」放送中の先生(本文「第八回平和記念日に際して」参照)/新築東京手形交換所に安置せられたる青淵先生銅像の原型(堀進二作)/青淵先生元旦試筆(本文「義利何時能両全」参照)口絵
序 / 竜門社1
凡例1
目次
青淵先生訓言1
欧米の財界を歴訪して16
農村と地方自治の本領56
訪米土産80
白河楽翁公の遺徳94
東京市養育院の沿革と現状112
徳川慶喜公を懐ふ148
支那の開発と日支提携の必要164
実業界引退に際して174
理化学研究所の設立190
人とは何ぞや197
日本女性の進むべき道211
世界大戦の教訓228
労資協調会設立発起の趣旨251
二松学舍と予260
生涯に感銘したる事ども265
国際聯盟協会長として288
道徳経済合一説305
第一銀行五十年の回顧310
米国の排日法案に就いて317
第八回平和記念日に際して328
米寿を祝されたるを謝して334
「義利何時能両全」344
義務を先にし権利を後にせよ352
茗香先生の古稀を祝して359
中華民国の水災救援について369

外部機関の所蔵データほか

NDL-ONLINE / CiNii Books / Worldcat / NDL Search 1, 2, 3 / Webcat Plus

参考リンク

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その27)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。(その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10その11その12その13その14その15その16その17その18その19その20その21その22その23その24その25その26

栄一関連会社・団体

ゆかりの地

反響など

大河ドラマ「青天を衝け」

『論語と算盤』/関連文献/イベント

  • 渋沢栄一『現代語訳論語と算盤』ロングセラーに、25万部突破 『現代語訳論語と算盤』
    〔J-CAST BOOKウォッチ - 2019年9月18日〕
    https://www.j-cast.com/bookwatch/topics/2019/09/18009843.html
  • 外国語学部 櫻井良樹教授が執筆に携わった書籍『国際交流に託した渋沢栄一の望み:「民」による平和と共存の模索 』が、2019年10月刊行| 研究活動|教育・研究
    〔麗澤大学 Reitaku University - 2019年9月19日〕
    https://www.reitaku-u.ac.jp/2019/09/19/70791
  • 経済経営研究所創立100周年記念連続シンポジウム『神戸高商のグローバル人材育成とキャリア支援~水島銕也校長の推薦書(1911-1918年)から読み解く』を開催しました
    〔国立大学法人 神戸大学 (Kobe University) - 2019年9月20日〕
    http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2019_09_20_02.html
     

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その26)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。(その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10その11その12その13その14その15その16その17その18その19その20その21その22その23その24その25

栄一関連会社・団体

ゆかりの地

大河ドラマ「青天を衝け」

旧渋沢邸/パリ万博/日本煉瓦製造/イベント

「ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信)」第82号掲載

 2019年8月31日(土)に配信したメールマガジン「ビジネス・アーカイブズ通信」第82号を情報資源センターのウェブサイトに掲載しました。(2019.09.07)

■行事情報:ICA/SBA主催 ビジネス・アーカイブズ国際シンポジウム
 ◎テーマ:「ビジネス・アーカイブズと次のゴールドラッシュ」
■行事情報:独立行政法人 国立公文書館、国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)主催EASTICA総会及びセミナー
 ◎テーマ:「アーカイブズのこれから ― 膨張する多様な記録にどう向き合うか」
☆★ 編集部より:あとがき、次号予告 ★☆

 次回の配信は2019年10月上旬を予定しております。新規に配信を希望される方は下記ページよりお申し込み下さい。