情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

「渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図」を更新しました

 2022年12月15日(木)、情報資源センターでは「渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図」を以下の通り更新しました。どうぞご活用ください。

掲載図の改訂

 掲載中の「実業・経済」分野7図を改訂しました。改訂した変遷図は以下の通りです。

名称の新規追加、典拠情報の改訂

 上記変遷図の改訂に伴い名称を3追加し、掲載中の12名称について典拠情報の改訂を行いました。

「渋沢社史データベース」(SSD)へのリンク設置

 名称典拠情報記載の社史のうちSSDに収録がある場合、同社史基本情報ページへのリンクを設置しました。今回の更新では「実業・経済」分野の交通・通信カテゴリ16図に掲載している名称について対応しています。その他の名称についても今後の更新時に追加していきます。

テキストの改訂

 更新等に伴う一部テキストの改訂を行いました。

渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図
 

『渋沢栄一伝 : 道理に欠けず、正義に外れず』 【ミネルヴァ書房,2020.11】

書誌事項

渋沢栄一伝 : 道理に欠けず、正義に外れず / 井上潤著
 京都 : ミネルヴァ書房, 2020.11
 xii, 288, 4p, 図版2枚 ; 19cm
 注記: カバーを外した背の副題(誤植): 倫理に欠けず、正義に外れず ; ISBN: 9784623089994

解題

 渋沢栄一の生涯と事績、幅広い交流関係や各地に残る足跡をはじめ、その全体像をまとめた評伝。渋沢栄一の生誕180周年記念出版。『会議所ニュース』2347号(日本商工会議所, 2010.04.11発行)より開始された連載コラムを元に、『産業と教育』2015年4月号~2018年3月号(産業教育振興中央会)掲載の連続講座「渋沢栄一を探る」の内容を盛り込むなど、新たに構成。
 各部のはじめに現代語訳の「渋沢栄一の訓言」、各部の終わりに渋沢栄一についてこれまであまり語られることのなかったエピソード「渋沢栄一こぼれ話」を紹介。豊富な史料や写真の挿図、年譜、現在の会社名や渋沢栄一との関係を付した「渋沢栄一が関係した主な会社・社会事業団体」を掲載し、渋沢栄一に多角的に迫った1冊。

書影

渋沢栄一伝 : 道理に欠けず、正義に外れず

目次

項目ページ
はじめに : 今、なぜ渋沢栄一かi
目次[v]
第I部 渋沢栄一の魅力 : 何を目指し、どう生きたのか[1]
 渋沢栄一の訓言 I[2]
 第一章 注目を浴びる事績と思想[3]
   渋沢栄一の原点を探る4
   不条理に対する反発6
   フランスで髷を切る9
   新しい国づくりへ12
   株式会社の設立と育成14
   民意の結集拠点を17
   道徳と経済の一致を説く19
   日本の国際化と平和を推進21
   公益の追求者23
   現代に生きる渋沢栄一26
 第二章 渋沢栄一のリーダーシップ : 旺盛な好奇心、鋭い洞察力[29]
   リーダーシップが育まれた背景30
   理不尽さへの怒り32
   商工の振興に尽くす33
   適応力と忍耐力36
   東京養育院廃止論への抵抗38
   国際協調・国際平和への尽力40
   文化を遺すために42
   関東大震災からの復興45
   救護法施行をめざして47
 渋沢栄一こぼれ話(一)50
   渋沢栄一の幻の一〇〇〇円札50
   「渋沢栄一」名前の変遷52
第II部 近代化のオルガナイザー[55]
 渋沢栄一の訓言 II[56]
 第三章 パリ万国博覧会での奮闘[57]
   渡航船中にて58
   寄港地・上海に思う60
   公益事業を意識 : スエズからアレキサンドリアへ63
   育英事業の礎石 : フランス上陸66
   パリ到着 : 慈善事業へのまなざし68
   いざ万博会場へ70
   ナポレオン三世の演説 : 褒章授与式73
   新聞で日本の評判を知る76
   国王による「トップセールス」 : ベルギー訪問78
   グラント将軍夫妻歓待の素地 : イギリスでの大歓迎81
   帰国 : 激動の日本へ83
 第四章 新しい国づくりへ : 明治の知識集団「改正掛」の長として[87]
   「万国並立」のために : 改正掛の誕生88
   掛長奔走 : 襟懐を開いて討論90
   エキスパートの活躍 : 東海道試験郵便の試み92
   精鋭たちの努力 : 職制・事務章程の改定95
   明治初年の一大事業 : 貨幣制度の改革98
 渋沢栄一こぼれ話(二)102
   オットセイも? 栄一が関与した珍しい会社102
   暴漢者への温情104
第III部 渋沢栄一をめぐる人とネットワーク[107]
 渋沢栄一の訓言 III[108]
 第五章 ユニークなゆかりの人物たち[109]
   学問の師 : 尾高惇忠110
   見出し、見守り続けた恩人 : 徳川慶喜112
   官途への導き : 大隈重信114
   銀行業を指導 : アレキサンダー・アラン・シャンド116
   合本主義を強く意識 : 岩崎弥太郎119
   社会福祉事業の拠点をともに築く : 安達憲忠121
   子供たちに世界の平和を託す : シドニー・ルイス・ギューリック123
   女子教育への理解 : 成瀬仁蔵126
   「渋沢栄一」を継承 : 渋沢敬三128
 第六章 書簡にみる幅広い交流(一) : 幕臣から官員任命まで[131]
   旧主への恩義と礼 : 徳川昭武132
   大勢に明るく、手腕あり : 勝海舟134
   近代政策を熱く議論 : 伊藤博文137
   進退を共に : 井上馨140
   嫌い、嫌われた上司 : 大久保利通142
   人柄にいたく心服 : 木戸孝允145
   郵便の父に大いに敬服 : 前島密148
   機敏な頭脳の持ち主 : 陸奥宗光151
 第七章 書簡にみる幅広い交流(二) : 実業界、文化人とのつながり[155]
   関西の発展に貢献 : 五代友厚156
   栄一の関係するところ大倉あり : 大倉喜八郎158
   大蔵省在任時からの縁 : 益田孝161
   無学ながら非凡の才能 : 三野村利左衛門163
   誠実な勇者 : 古河市兵衛166
   穏健で用意周到なる経営者 : 岩崎弥之助169
   主義を同じくする実ある学者 : 福沢諭吉172
   忠孝の念に篤い芸人 : 三遊亭円朝174
   “論語と算盤”を賞賛 : 三島中洲177
   大学講師に招聘 : 加藤弘之180
   キリスト教徒の自由教育者 : 新島襄183
   博愛の心を尊ぶ : 佐野常民186
 渋沢栄一こぼれ話(三)189
   二度もノーベル賞候補に189
   追跡・ある日の渋沢栄一190
   エジソンへの誕生日プレゼント192
第IV部 産業と社会福祉・教育の推進者 : ポケットにいつも『論語』を[195]
 渋沢栄一の訓言 IV[196]
 第八章 全国に残る活動の足跡[197]
   箱根に牧場を開く : 耕牧舎198
   地域振興のモデルに : 札幌麦酒株式会社200
   東京に石炭の安定供給を : 磐城炭砿会社202
   鉄道敷設願う地元を後押し : 北越鉄道株式会社204
   地域発展のために大規模会社を : 三重紡績株式会社207
   実践論語の聖地として地域活性を : 藤樹神社創立協賛会209
   水力発電で産業不振打開を : 広島水力電気株式会社211
   初の四国で講演活動に奔走 : 県立松山商業学校ほか213
   港湾設備の充実で発展を : 若松築港株式会社216
   松平定信に尊敬の念 : 南湖神社218
   品質向上に大きく貢献 : 富岡製糸場222
 第九章 社会福祉・教育への熱い思い[225]
   福祉事業への端緒 : 東京養育院226
   商業教育の高等化をめざす228
   女子教育への思い231
   公民教育と小学校教育の大切さ234
   育英事業にも尽力237
   学術の振興支援239
   歴史・伝記編纂 : 時と場所を超えて受け継ぐ242
   演劇界にも貢献245
   神社・寺院への関わり247
 第一〇章 『論語』、人生の範[251]
   『論語』との出会い252
   なぜ『論語』を選んだのか255
   孔子の遺訓を継承257
   渋沢栄一流『論語』の読み方259
   「論語と算盤」の誕生261
 渋沢栄一こぼれ話(四)264
   「書」を楽しむ : 渋沢栄一の趣味264
   長寿の秘訣267
おわりに271
渋沢栄一略年譜273
渋沢栄一が関係した主な会社・社会事業団体281
 会社部門281
 社会事業団体部門285
索引〔巻末〕1

外部機関の所蔵データほか

NDL-ONLINE / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus

関連エントリー

参考リンク

「渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図」メンテナンスのお知らせ(2022年12月15日(木)13:00~16:00)

 「渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図」はサイト更新のため下記の通りメンテナンスを行います。通常通りご利用は可能ですが、作業中は画面表示に乱れが生じる場合があります。
 ご不便をおかけしますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

「ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信)」第95号掲載

 2022年11月26日(土)に配信したメールマガジン「ビジネス・アーカイブズ通信」第95号を情報資源センターのウェブサイトに掲載しました。(2022.07.07)

■行事情報:企業史料協議会
◎企業史料協議会「第27回 ビジネスアーキビスト研修講座」応用コース開講中 2022年9月~12月
■行事情報:ゴードレージ・アーカイブズ主催国際アーカイブズの日(6月9日)記念マスタークラス(オンライン)
◎「ベライゾン(米国)の卓越したヘリテージ・センターを作り上げる」 2022年6月9日
■行事情報:文部科学省主催第3回ユネスコ「世界の記憶」グローバル・ポリシー・フォーラム
◎「危機に瀕する記録遺産のよりよい保存にかかる国際協力の強化 2022年11月22日

 次回の配信は2023年1月を予定しております。新規に配信を希望される方は下記ページよりお申し込み下さい。

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その188)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。

栄一関連会社・団体・事業

ゆかりの地

  • 広域連携で地域振興を 観光まちづくり 絹産業遺産コレクター 丸橋利光(伊勢崎市茂呂町)
    〔上毛新聞社 - 2022年12月8日〕
    https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/213542
  • 【読みたい北海道・難読地名編】「然別湖」は、冬になると幻の村が現れる大雪山国立公園内の湖の名前!
    〔グルメ情報誌「おとなの週末Web」 - 2022年12月11日〕
    https://otonano-shumatsu.com/articles/288700
  • 深谷市さんはTwitterを使っています: 「【市役所市民ホールに新紙幣関連コーナー設置】(渋沢栄一政策推進課) 2024年度上期に紙幣の肖像となる #渋沢栄一 #津田梅子 #北里柴三郎 とその関連団体に関する資料を置いたコーナーを深谷市役所1階市民ホールに設置中!学校案内などもあるので来庁の際はぜひご覧ください。 https://t.co/NglIcnsLlx
    〔Twitter - 2022年12月13日〕
    https://twitter.com/Fukaya_City/status/1602477168784596992

これまでのログ

その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10その11その12その13その14その15その16その17その18その19その20その21その22その23その24その25その26その27その28その29その30その31その32その33その34その35その36その37その38その39その40その41その42その43その44その45その46その47その48その49その50その51その52その53その54その55その56その57その58その59その60その61その62その63その64その65その66その67その68その69その70その71その72その73その74その75その76その77その78その79その80その81その82その83その84その85その86その87その88その89その90その91その92その93その94その95その96その97その98その99その100その101その102その103その104その105その106その107その108その109その110その111その112その113その114その115その116その117その118その119その120その121その122その123その124その125その126その127その128その129その130その131その132その133その134その135その136その137その138その139その140その141その142その143その144その145その146その147その148その149その150その151その152その153その154その155その156その157その158その159その160その161その162その163その164その165その166その167その168その169その170その171その172その173その174その175その176その177その178その179その180その181その182その183その184その185その186その187
 

最近の #渋沢栄一 関連情報から(2022.12.14)

渋沢栄一記念財団

栄一関連会社・団体・事業

ゆかりの地

反響など

『青淵』第885号(2022.12)

渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』第885号(2022.12)が刊行されました。
渋沢栄一および財団関連記事は以下の通りです。

  • 見つけよう、「渋沢栄一」。渋沢栄一デジタルアーカイブ [情報資源センター広告] …… 表紙裏
  • 【渋沢栄一のことば】 …… p.2
    • 亜細亜学生会海外派遣者送別会2 飛鳥山邸(昭和2年6月29日)(『渋沢栄一伝記資料』別巻10より)[写真]
    • 『渋沢栄一訓言集』より
      ○ 世の中の事物はすべて新旧の調和を計って行かねばならない。人生は仏説のごとく三世を具えて居る。老人は過去を説き、青年は未来の理想を夢み、中年の人は現世に心をつくす。ゆえに新旧の調和、三世の融合、相俟って、おのおのその本能をつくすようにありたいものである。
       新旧事物の調和ということは、青年も心せねばならないが、まず老人が特に注意せねばならない。老人の経験をして青年に尊重せしめるようにするは、もちろんのことなるも、また世事は駸々と進歩して、新智識によらざれば、処置し得ざることもあるからして、老人にみ[のみ]自尊せず、両者が相倚り相助けるようでなければならない。かくありてこそ、世は適順なる進歩をとげるのである。
  • 現代の渋沢栄一たち : 経営者インタビューシリーズ. 28 : 「合理と情理のコーポレート・トランスフォーメーション」 / 冨山和彦, 守屋淳 …… p.10-16
  • バンクーバー市歴史資料館訪問記 / 橋本陽 …… p.21-23
  • 長寿の秘訣? 渋沢栄一の健康長寿法 / 栄畑南美 …… p.30-32
  • ご縁・あれこれ / 庄田育夫 …… p.40-42
  • 【「せいえんひろば」】読者のコーナー/新規維持会員のご紹介 (七月~九月) …… p.43
  • 【渋沢財団 研究センターだより】 No.470 第11期「論語と算盤」新しい形の読書会/経営者インタビューの実施/第39回渋沢・クローデル賞フランス側の受賞/渋沢栄一と「フィランソロピー」シリーズ 第3巻について …… p.47-46
  • 【史料館の窓】企画展『渋沢栄一と渋沢喜作の「明治」』の開催 …… p.48
  • 新規書籍 渋沢栄一とフィランソロピー 7 渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか : 「人」を見出し、共鳴を形にする [広告] …… 裏表紙