是より先四月二十四日、アメリカ合衆国カリフォルニア州中央農会専務理事千葉豊治、栄一を飛鳥山邸に訪ひ、排日の顛末及び在留邦人の農業金融事情等を詳話し、且つその著述「米国ニ於ケル排日問題ノ内容及之レガ善後策私案」を、是日栄一を通じて当委員会に提出す。栄一之を更に内閣総理大臣原敬に提出す。
出典：『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 3章 国際親善 / 2節 米国加州日本移民排斥問題 / 3款 日米関係委員会 【第33巻 p.501-508】
・『渋沢栄一伝記資料』第33巻目次詳細
http://www.shibusawa.or.jp/SH/denki/33.html
この前日、ヴァンダーリップ一行を歓迎する午餐会が飛鳥山邸で開催されていますが、千葉豊治（1881-1944）もまたその招待客の一人に名を連ねていました。
『渋沢栄一伝記資料』には、ここに紹介された『米国ニ於ケル排日問題ノ内容及之レガ善後策私案』以外にも、『排日問題梗概』など、千葉豊治の著編による資料が複数引用・掲載されています。
参考：『伝記資料』33巻中に引用された千葉豊治著編による資料
・p.399-404 排日問題梗概 千葉豊治編 大正二年六月刊
・p.431 米国加州ノ排日ト邦人金融問題 千葉豊治著 大正九年
・p.502-508 米国ニ於ケル排日問題ノ内容及之レカ善後策私案（其一） 千葉豊治
・p.512-513 日米関係調査会趣意 千葉豊治
・p.547-551 米国加州邦人問題改善施設私案 千葉豊治
