情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 1928(昭和3)年7月7日 (88歳) フランス大使からの紹介状 【『渋沢栄一伝記資料』第36巻掲載】

栄一、安達峰一郎より是日付を以てフランス共和国ロア・シャンディユ夫人の紹介状に接す。十一月四日、当会館及び日仏協会は共同主催して、パリ大学教授ルイ・ブラランゲム、コレージ・ド・フランス教授アンリー・マスペロ歓迎午餐会を丸の内日本工業倶楽部に開くに当り、来朝中のシャンディユ夫人をも亦招待せり。

出典:『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 3章 国際親善 / 3節 国際団体及ビ親善事業 / 12款 財団法人日仏会館 【第36巻 p.339-341】
・『渋沢栄一伝記資料』第36巻目次詳細
http://www.shibusawa.or.jp/SH/denki/36.html
渋沢栄一伝記資料』には、渋沢栄一が外国からの来賓接待に関する記事が数多く掲載されていますが、第36巻p.339-341には、当時のフランス大使、安達峰一郎(あだち・みねいちろう、1869-1934)から栄一宛の賓客接待依頼の書簡が掲載されています。そこには、ストラスブールに城領を有する名門の夫人、「ロア・シヤンディユ」侯夫人(La Marquise de Loys-Chandieu)が近日フランスを発ち観光のため日本に向うこと、在仏日本人を支援しているアルベール・カーン(Albert Kahn、フランスの銀行家。1860-1640)からの依頼もあったので「日本滞在ヲシテ最モ愉快ナラシムル」ように尽力してほしい、という趣旨のことが記されています。
参考:世界の良心 安達峰一郎
〔安達峰一郎博士生家 & 記念対賢堂〕
http://adachi-mineichiro.jp/
アルベール・カーン美術館
〔MAISON des MUSEES de FRANCE〕
http://www.museesdefrance.org/museum/serialize/mont-back/0708/montalembert.html
ルイ・ブラランゲム(フランス学士院会員、植物学者。日仏会館フランス学長1928-1929年在任)
〔歴代日仏会館フランス学長 - 日仏会館〕
http://www.mfj.gr.jp/mfj/equipe/direcrtrice/list/index_ja.php