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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 『東京瓦斯のコークス変遷史』 【東京コークス, 1966】

会社名

東京コークス株式会社

書誌事項

東京瓦斯のコークス変遷史 / 東京コークス株式会社著
 東京 : 東京コークス, 1966.06
 11, 400p, 図版19枚 ; 27cm
 注記: 背のタイトル: コークス変遷史 ; 印刷: 恒陽社印刷所 ; 非売品 ; 縦組み ; 見返しは「日本山海名物図絵」 ; 年表: p287-365

社史紹介

石炭からガスやタールを除いて生成された多孔質のコークスは石炭より扱いやすく、古くから利用されていた。明治初期に石炭を原料とするガス事業が起こると、副産物のコークスを浅野総一郎らは工業用に利用し成功する。浅野の部下であった阿部吾一(あべ・ごいち、1873-1933)は、渋沢栄一らが設立した東京瓦斯のコークス販売を行う為、1907年(明40)東京瓦斯コークスを創立。東京瓦斯副産などの社名を経て1944年(昭19)統制により東京瓦斯に吸収されるが、1949年(昭24)東京コークスとして再発足。
社史は序章で石炭とコークス、ガス事業とコークス販売の歴史に触れ、販売編で東京瓦斯コークスから東京コークスに至る沿革を述べる。他に製造編、回顧座談会など。
[1993年(平5)東京液化ガスと合併し東京ガスエネルギーとなる]

参考リンク

更新履歴

2008.12.08:参考リンクに「渋沢栄一関連会社社名変遷図」追加
2009.12.10:社史紹介中の年号の表記法を変更
*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。