是日栄一当会会頭として、ウラジオストツクに於ける経済事項の調査を農商務省商務局長斎藤修一郎に依頼す。六月十七日同局長より回報に接す。
出典:『渋沢栄一伝記資料』 2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代 明治六年−四十二年 / 1部 実業・経済 / 7章 経済団体及ビ民間諸会 / 1節 商業会議所 / 2款 東京商工会 【第19巻 p.136-138】
・『渋沢栄一伝記資料』第19巻目次詳細
http://www.shibusawa.or.jp/SH/denki/19.html
渋沢栄一は東京商工会会頭として、農商務省商務局長斎藤修一郎(さいとう・しゅういちろう、1855-1910)宛にウラジオストックに関する調査を依頼しています。質問内容は、当時日本の重要輸出製品であった燧木(マッチ)の市価、人口や物流コストなど12項目にわたっています。
『渋沢栄一伝記資料』第19巻p.136-138には栄一からの質問とそれに対する斎藤からの回答が、『東京商工会議事要件録』からの転載として紹介されています。斎藤修一郎の名は『渋沢栄一伝記資料』第19巻の東京商工会、第20巻の東京商業会議所(農商務省商務局長、農商務省商工局長の役職名で数箇所に出現)、第27巻の自治制研究会、演劇改良会など、さまざまな項目の中で見ることができます。
参考:マッチの世界 マッチの歴史
〔マッチの世界 バーチャルミュージアム〕
http://www.match.or.jp/history/index04.html