北米日本研究資料調整協議会(NCC)が、現地時間2009年4月6日、日本発の画像を北米で学術出版などに利用する場合の手引きサイト(プロトタイプ版)を公開しました。
- NCC Image Use Protocol Guide
〔The North American Coordinating Council on Japanese Library Resources〕
http://www.fas.harvard.edu/~ncc/imageuse/index.html
このガイドは、日本の画像を北米で利用するために許諾を得ようとする場合に遭遇するさまざまな困難について、問題点を整理し、ベストプラクティスを紹介することによって利用を円滑にすることを目指しています。NCCは、日本研究者からの強い期待を受けて画像資料利用(IUP)特別委員会を設置しこの問題に取り組んできました。2008年6月23日には東京でシンポジウムを開催、美術館・博物館、出版社など日本の画像提供者との情報・意見交換に基づいて問題点を洗い出し、国際的な共同作業によってこのガイドを作成しました。実業史研究情報センターはIUP特別委員会に加わり、この作業に協力しています。
プロトタイプ版は、シカゴで開催されたアジア学会(AAS)のワークショップ(2009年3月27日)で披露されましたが、4月17日まで受け付けるコメントによって改訂し、4月末に第1版を公開することになっています。NCCはこのガイドに関し、4月30日にメリーランド大学で、6月にはオーストラリア、9月にはイギリスで、ワークショップ等の開催を予定しており、今後も利用者のコメントを取り入れてさらに充実させていく予定です。
参考:画像利用の課題 アメリカ出張より - センターだより
〔渋沢栄一記念財団 実業史研究情報センター〕
http://www.shibusawa.or.jp/center/newsletter/704.html