是日栄一等渡米実業団一行、ニュー・ヨークを発し、二十三日ボストンに着し、三日間滞在、其間二十四日にはニューポートのペリの墓に詣づ。二十六日ボストンを発し、ウースター及びスプリングフィールドを訪ふ。二十八日フィラデルフィアに入り、三日間滞在の後同地を発し、十一月一日ワシントンに着し、三日間滞在す。
出典:『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 3章 国際親善 / 1節 外遊 / 1款 渡米実業団 【第32巻 p.235-279】
1909(明治42)年9月1日よりアメリカ合衆国に入った渋沢栄一と渡米実業団の一行が、ニューヨークに到着したのは10月12日のことでした。当初2-3日の予定だったニューヨーク滞在ですが、アメリカに上陸した日に団員の希望により「一週間延期し、総計十日となし」、10月22日にはボストンへ向けて出発しました。
ニューヨーク到着以降、ワシントンへ向けての一行の足跡は以下の通りです。
- 10月22日 ニューヘブン (コネチカット州)
- 10月22-23日 プロビデンス (ロードアイランド州)
- 10月23-26日 ボストン (マサチューセッツ州)
- 10月26日 ウースター (マサチューセッツ州)
- 10月26日 スプリングフィールド (マサチューセッツ州)
- 10月27日 ニューアーク (ニュージャージー州)
- 10月28日 レディング (ペンシルベニア州)
- 10月28日 ベスレヘム (ペンシルベニア州)
- 10月28日-11月1日 フィラデルフィア (ペンシルベニア州)
- 11月1-4日 ワシントン (コロンビア特別区)