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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 『サッポロビール120年史 : since 1876』 【サッポロビール, 1996】

会社名

サッポロビール株式会社 [Sapporo Biru Kabushiki Kaisha]
Sapporo Breweries Ltd.

書誌事項

サッポロビール120年史 : Since 1876 / サッポロビール株式会社広報部社史編纂室編
 東京 : サッポロビール, 1996.03
 xxix, 1009p, 図版7枚 ; 27cm
 Title in romaji: Sapporo Biru 120-nenshi : Since 1876

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / Webcat / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat 1,2,3 / NDL Search (β) / Webcat Plus / Googleブックス 1,2,3 / 社史ウィキ

関東大震災」に関する本文の概要 (p258-261)

  • 1906(明治39)年に3社合同で発足した大日本麦酒は1923(大正12)年の関東大震災に際し、吾妻橋工場、保土ヶ谷工場に甚大な被害が生じた。目黒工場の被害は軽微であったが、会社全体の損害総額は約437万円であった。
  • 同業他社では麒麟麦酒の横浜山手工場が壊滅的被害を受け、同社は新たに横浜・生麦に工場用地を取得。鶴見に工場のあった日英醸造は震災の打撃が致命傷となり、工場は寿屋の手に渡った。
  • 大日本麦酒の目黒工場は9月13日に業務再開。吾妻橋工場は応急修理し11月中旬から再開。保土ヶ谷工場は翌年10月までに操業再開した。ビール需要は震災前より増大した。
  • 震災後の不況で麦酒業界の競争は激化したが、会社合同による規模の拡大効果で大日本麦酒の経営基盤は強固であった。1926(大正15)年の合同20周年では記念行事を行い、1928(昭和3)年には昭和天皇のご即位記念として御大典記念ビールを発売した。

目次にあらわれた「関東大震災」関連事項

項目ページ
第3編 3社合同−大日本麦酒へ 明治39年−昭和24年 (1906-1949) / 第2章 大正期の大日本麦酒 / [4] 関東大震災発生258
   (1) 関東地区工場に大被害258
   (2) 工場の復興に着手259
   (3) 復興と合同20周年260
       御大典記念ビールの発売261

索引にあらわれた「関東大震災地震」関連事項

項目ページ索引種別
関東大震災258;259;260事項
宮城県沖地震611事項

年表にあらわれた「関東大震災地震、災害」関連事項

年月日内容年表種別
1923(大正12)年9月1日関東大震災発生。麒麟麦酒横浜山手工場全壊業界・関連事項
1923(大正12)年9月1日関東大震災により吾妻橋工場ほぼ全壊、保土ヶ谷工場被害甚大、目黒工場被害軽微(会社損害総額約437万円)当社関係事項【大日本麦酒(株)】
1923(大正12)年9月13日目黒工場、震災による破損箇所応急修理、びん詰開始当社関係事項【大日本麦酒(株)】
1923(大正12)年11月14日吾妻橋工場、応急修理、びん詰開始当社関係事項【大日本麦酒(株)】
1923(大正12)年目黒工場、東京市上水道を引水当社関係事項【大日本麦酒(株)】
1924(大正13)年5月保土ヶ谷工場(製びん)、震災後の修理完了、操業再開当社関係事項【大日本麦酒(株)】
1924(大正13)年10月保土ヶ谷工場(飲料水)、震災後の修理完了、操業再開当社関係事項【大日本麦酒(株)】
1978(昭和53)年6月12日仙台工場、宮城県沖地震で罹災(被害軽微)当社関係事項【サッポロビール(株)】
1995(平成7)年7月14日廃棄物の処理及び清掃に関する法律」および「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」改正公布(廃棄物の海洋投入処分強化)業界・関連事項

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