書誌事項
丸善百年史 : 日本近代化のあゆみと共に. 上巻・下巻・資料編
東京 : 丸善, 1980.09
3冊 ; 22cm
Title in romaji: Maruzen 100-nenshi : Nihon kindaika no ayumi to tomoni
外部機関の所蔵データほか
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「太平洋戦下の業態」から「再建への胎動」までの本文の概要 (p1055-1168)
- 太平洋戦争中は欧米諸国から情報を集めるために洋書の輸入が計られ、丸善がまずその業務を行った。
- 1943(昭和18)年陸軍の指令で占領地であるバタビヤ(ジャカルタ)に書店を開き、書籍や文具などを販売した。木工場なども経営して現地人を採用し終戦まで事業を行った。
- 1943(昭和18)年から専門研究資料を集める専門図書館協会に協力してドイツに視察員を派遣し、終戦まで資料の収集に当たった。丸善の名はどこでもよく知られていて信用があった。
- 印刷用紙の不足した戦中は出版が統制されたが、幸い丸善には用紙が十分配給され書籍雑誌の出版を続けられた。しかし中国関係の叢書で発行中止になったものがあり、戦後全巻復刻販売した。
- 1945(昭和20)年3月の空襲で本店が被災し、人員整理を行った。
- 8月15日正午に「終戦の詔勅」が放送され、直後に荒川社長が全社員に「談話」を発表し各支店・出張所に伝えた。(詔勅と談話の全文はp1092-1095に掲載)
- 戦争による顧客の被害、戦後の海外からの旧債請求、海外支店の接収があった。
- 1946(昭和21)年経営審議会が新設され、経営再建の大きな力となった。翌年には労働組合も発足した。
- 1947(昭和23)年には新潟から木材を買い付け日本橋の本店を再建。丸善美術部を開設して展覧会開催を始めた。
目次にあらわれた「太平洋戦下」「再建」関連事項
項目 | ページ |
---|---|
第三編 / 第二十一章 太平洋戦下の業態 | 1055 |
一 敗戦への道 | 1055 |
二 洋書輸入の努力 | 1059 |
三 バタビヤ進出 | 1065 |
四 海外視察員の派遣 | 1067 |
第三編 / 第二十二章 終戦直前の商況 | 1070 |
一 出版物の規制 | 1070 |
二 洋物等の生産低下 | 1075 |
第三編 / 第二十三章 天地昏冥 | 1082 |
一 非常時体制 | 1082 |
二 昭和の悲歌 | 1091 |
第四編 / 第一部 再建への胎動 | 1097 |
第一章 マイナスの時点 | 1097 |
第二章 復興への発足 | 1109 |
第三章 本店の再建 | 1122 |
第四章 重役陣の異動と新機構 | 1133 |
第五章 支店の整備 | 1143 |
第六章 社員の待遇 | 1160 |
索引にあらわれた「太平洋戦下」「再建」「復興」
項目 | ページ |
---|---|
太平洋戦時下状況 | 1055〜1095 |
戦後の復興 | 1109〜 |
本店 ―の再建(戦後) | 1122〜1132 |
神戸支店 ―再建 | 1294 |
年表の「1945年8月」記載事項
年月日 | 内容 | 年表種別 |
---|---|---|
1945(昭和20年)8月6日 | 広島に原子爆弾投下 | 国内・国外事項 |
1945(昭和20年)8月8日 | ソ連対日宣戦布告 | 国内・国外事項 |
1945(昭和20年)8月9日 | 長崎出張所原爆により一部損傷 | 社内事項 |
1945(昭和20年)8月9日 | 長崎に原子爆弾投下 | 国内・国外事項 |
1945(昭和20年)8月15日 | 日本無条件降伏、ポツダム宣言受諾、第2次世界大戦終結 | 国内・国外事項 |
1945(昭和20年)8月15日 | 終戦の詔勅放送 | 国内・国外事項 |
1945(昭和20年)8月30日 | 連合国最高司令長官マッカーサー厚木に到着 | 国内・国外事項 |
1945(昭和20年)8月 | 新京出張所ソ連軍・中国中央軍に接収され解散 | 社内事項 |
1945(昭和20年)8月 | (9月まで)ジャカルタ書籍店を連合軍に引渡す | 社内事項 |
更新履歴
2014.06.06:「本文を読む」に『丸善百年史』へのリンクを追加