情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 『大正九、十年第二次蚕糸業救済の顛末』 【帝国蚕糸株式会社残務管理人河杉信勇, 1924】

会社名

帝国蚕糸株式会社 [Teikoku Sanshi Kabushiki Kaisha]

書誌事項

大正九、十年第二次蚕糸業救済の顛末 / 河杉信勇編
 横浜 : 河杉信勇, 1924.12
 8, 664, 3, 121p, 折込図1枚 ; 23cm
 注記: Title in romaji: Taisho 9 10-nen dai 2-ji sanshigyo kyusai no tenmatsu ; 奥付の発行兼編集者: 帝国蚕糸株式会社残務管理人河杉信勇 ; 附録: 大正三、四年蚕糸業救済の顛末 ; 印刷者: 間瀬寛吉 ; 印刷所: 間瀬印刷所 ; 折り込図1枚 ; 非売品 ; 縦組み

  • 社史・会社に関する各種ID : なし

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社史紹介

1914年(大3)勃発の第一次大戦により生糸価格が暴落し、打撃を受けた日本の蚕糸業者は渋沢栄一らの協力を得て翌1915年(大4)3月帝国蚕糸(株)を創立。出資金と政府補助金により生糸を買い支えるという所期の目的を果たし、6月に解散、翌年清算終了。次いで大戦終結後の不況による混乱救済のため、1920年(大9)第2次の帝国蚕糸(株)が創立。米国の生糸価格回復等で予期以上の目的を達成し1922年(大11)解散、翌年には清算を終了する。
第2次帝国蚕糸の救済経過を記したこの書籍は、巻末に第1次帝国蚕糸の救済を付している。1923年(大12)末に刊行予定であったが関東大震災により草稿を失い、新たに書き起こして翌年出版された。
[第2次帝国蚕糸の残余資産で横浜に1926年(大15)帝国蚕糸倉庫(株)が創立(現・帝蚕倉庫(株))]

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / Webcat / CiNii Books / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat 1,2,3 / NDL Search / Webcat Plus 1,2 / Googleブックス 1,2

参考リンク

  • [社名変遷図紹介] 蚕糸絹織業 A 〔商工業:繊維〕 - 渋沢栄一関連会社社名変遷図
    〔実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」 - 2011年8月17日〕
    http://d.hatena.ne.jp/tobira/20110817/1313547934
  • [社史紹介(速報版)] 『帝蚕倉庫三十五年史』 【帝蚕倉庫, 1964】
    〔実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」 - 2010年12月9日〕
    http://d.hatena.ne.jp/tobira/20101209/1291864763
  • [今日の栄一] 1920(大正9)年9月25日 (80歳) 帝国蚕糸創立総会 【『渋沢栄一伝記資料』第52巻掲載】
    〔実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」 - 2008年9月25日〕
    http://d.hatena.ne.jp/tobira/20080925/1222305790

*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。