情報資源センター・ブログ

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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 『富岡製糸場誌. 上・下』 【富岡市教育委員会, 1977】

会社名

富岡製糸場 [Tomioka Seishijo]

書誌事項

富岡製糸場誌. 上・下 / 富岡製糸場誌編さん委員会編
 富岡 : 富岡市教育委員会, 1977.01
 2冊 ; 22cm
 注記: Title in romaji: Tomioka Seishijo shi ; 印刷: 朝日印刷工業(前橋) ; 上: 331, 1258p, 図版2枚 ; 下: 780p ; 上下2巻同一函入り ; 縦組み

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / Webcat / CiNii Books / 神奈川県立川崎図書館 1,2 / Worldcat 1,2,3,4,5 / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2

社史紹介

明治維新後の主要輸出品として生糸に注目が集まり、良質な生糸生産を目標に官営工場設立が計画される。大蔵少輔伊藤博文、租税頭渋沢栄一らはフランス人技術者ブリュナを雇い入れ、気候の適した富岡に工場を建設、1872年(明5)富岡製糸場が操業開始。1876年(明9)富岡製糸所と改称。1893年(明26)三井家に払い下げられ民営となる。その後三井は生糸生産から手を引き、製糸所を1902年(明35)原合名会社に売却。1938年(昭13)片倉製糸紡績(株)の経営となり(株)富岡製糸所と改組、翌年片倉に合併する。
製糸場開設100年を機に富岡市が中心となり編纂された『富岡製糸場誌』上下2巻は、官営期から三井を経て原合名会社経営期までの沿革を概観した100頁ほどの第1部と、1800頁を超える第2部資料編からなる。資料編には公文書や日誌など官営期の資料、女工和田英の記した「富岡日記」、製糸場関連の新聞記事等700件の資料が13章にまとめられている。
[片倉製糸紡績(株)は1943年(昭18)片倉工業(株)と改称。富岡製糸所は1987年(昭62)に操業を停止、2005年(平17)建物を富岡市に寄付、翌年土地を富岡市に売却]

参考リンク

更新履歴

2012.11.19:参考リンクに『富岡製糸所史』を追加
*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。