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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 「芥川賞」を検索すると - ことがら編

 「芥川賞」をおもしろ社史検索してみました。
 今回の芥川賞は75歳の黒田夏子さんが受賞して話題になりましたが、社史索引データベースのサンプルデータを「芥川賞」で検索してみました。11件ヒットしましたのでご紹介します。

検索結果からみえてくること

  • 芥川賞」を掲載している社史は、出版関係が6冊、それ以外が5冊でした。出版関係以外は麻生セメント静岡銀行(2件)、クラレ三菱鉛筆の社史です。鉛筆会社の社史に登場しているのを見ると、1950年代は鉛筆で執筆していた作家が多かったのかもしれません。
  • 受賞作をみるとその時代の空気が浮かび上がるようです。また読売新聞社では社員2人が受賞しているのがわかります。

検索結果

内容年月日『社史タイトル』
(発行所、発行年)
種別(詳細)
芥川賞直木賞創設
ワシントン条約廃棄
1934.12『麻生百年史』(麻生セメント、1975)年表(一般)
芥川賞直木賞を設定(文芸春秋社)1935.01平凡社六十年史』(平凡社、1974)年表(出版界)
文藝春秋社、『芥川賞』と『直木賞』の設定を決める。9月に第1回受賞作品を発表。1935.01実業之日本社百年史』(実業之日本社、1997)年表(社会・業界)
芥川賞直木賞が発足1935.09『読売新聞百二十年史』(読売新聞社、1994)年表(一般・マスコミ)
第1回芥川賞直木賞発表1935.09静岡銀行史』(静岡銀行、1993) 年表(社会の動き)
第1回芥川賞直木賞発表1935『創新』(クラレ、2006)年表(社会の動き)
石原慎太郎太陽の季節芥川賞受賞(太陽族ブーム)1956.01.23静岡銀行史』(静岡銀行、1993) 年表(社会・経済・金融の動き)
石原慎太郎著《太陽の季節》(新潮社)芥川賞受賞にともない話題をあつめ、〈太陽族〉の語流行する1956.03平凡社六十年史』(平凡社、1974)年表(出版界)
太陽の季節芥川賞1956『時代を書きすすむ三菱鉛筆100年』(三菱鉛筆、1986)年表(社会情勢)
社会部員戸川雄次郎(菊村到)の『硫黄島』に芥川賞1957.08.13『読売新聞百二十年史』(読売新聞社、1994)年表(本社)
外報部次長日野啓三『あの夕陽』で芥川賞1975.01.16『読売新聞百二十年史』(読売新聞社、1994)年表(本社)

参考リンク

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