情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 「新島襄」を検索すると - 人名団体名編

 「新島襄」をおもしろ社史検索してみました。
 NHK大河ドラマ『八重の桜』にでてくる新島壌を、社史索引サンプルデータで検索してみました。社史になど出てこないかと思ったら2件ヒット。いずれも社史の「索引」に登場していました。

検索結果

内容年月日『社史タイトル』
(発行所、発行年)
種別(詳細)
新島襄王子製紙社史. 附録篇 』(王子製紙、1959)索引
新島襄実業之日本社百年史』(実業之日本社、1997)索引(人名索引)

検索結果からみえてくること

  • 索引にヒットしたので、本文に何が書かれているのか該当社史を開いてみました。『王子製紙社史』附録編には、製紙業に関わった人物のひとりである、旧会津藩士で京都府顧問の蘭学者山本覚馬に関連して登場。「なお、山本覚馬の妻は新島襄の令妹であった。」(p45)とありますが、実際には山本覚馬の妹八重が新島襄の妻なので、記述に混乱がみられます。しかしこのように経済人でなくても、社史に名前があがることがわかります。
  • 一方『実業之日本社百年史』には、同社主筆の石井勇に関連して登場。「石井勇は明治三年十二月二十七日大阪に生まれ、長じて第三高等中学(後の旧制第三高等学校)に入学したが、その後、キリスト教界の偉人新島襄を慕って京都の同志社に移った。」(p73)とありました。本人は実業家でなくても、多くの実業家に影響を与えていたことが推察されます。

参考リンク