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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 『王子製紙社史. 第1-4巻, 附録篇』 【王子製紙社史編纂所, 1956-1959】

会社名

王子製紙株式会社 [Oji Seishi Kabushiki Kaisha]

書誌事項

王子製紙社史. 第1-4巻, 附録篇 / 成田潔英著
 [東京] : 王子製紙社史編纂所, 1956-1959
 5冊 ; 22cm
 標題紙に「王子製紙工業株式会社」とあり ; 監修: 下田将美 ; 背文字: 天保十五年版「国産広益考」書体による ; 本文用紙: 王子製紙工業春日井工場上質紙 ; 印刷: 大日本印刷 ; 渋沢栄一の肖像あり ; 非売品 ; 表紙に社章の型押し

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC 1,2,3,4,5 / Webcat / CiNii Books / 神奈川県立川崎図書館 1,2,3,4,5 / Worldcat 1,2,3,4,5 / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2 / 社史Wiki

社史紹介

渋沢栄一らの尽力で1872年(明5)設立出願、翌年創業した抄紙会社は後に王子製紙となり、当初より近代製紙技術を採り入れ発展。1933年(昭8)富士製紙、樺太工業を合併し、生産量は国全体の8割を占めるまでに成長する。戦後1949年(昭24)過度経済力集中排除法の適用により苫小牧製紙、十条製紙、本州製紙の3社に分割される。
創業から分割までの歩みを記した社史は全4巻と附録篇からなる。第1巻は創業から日清戦争まで、第2巻は日露戦争前後、第3巻は大正期から昭和前期、第4巻は太平洋戦争前後、附録篇には明治期創業の製紙会社21社の小史、紙業年表、紙業統計を掲載。各巻に詳細な写真目録と人名索引付。
[著者成田潔英(なりた・きよふさ、1884-1979)は王子製紙元社員で紙の博物館初代館長]

目次

第1巻

項目ページ出版年ページ数
題字 / 藤原銀次郎1956326p,
図版29枚
序文 / 中島慶次
第1篇 創業時代(自明治5年 至明治19年1
    総説1
    第1章 抄紙会社の創立18
    第2章 王子工場建設から開業まで50
    第3章 創業後の事業の消長95
    第4章 大川平三郎の入社と製紙工程の進歩139
    第5章 販売機関と協調組織の成立181
第2篇 日清戦争前後時代(自明治20年明治30年237
    第1章 第一期の発展時代237
    第2章 新局面を拓く気田工場建設255
    第3章 日清戦争前後の我国の製紙界278

第2巻

項目ページ出版年ページ数
題字 / 高島菊次郎195710, 319, 8p,
図版33枚
第3篇 日露戦争前後時代(自明治30年明治35年
    前期(中部工場建設より罷業まで)
1
    総説1
    第1章 中部工場の建設17
    第2章 渋沢、大川の退陣とストライキの前後61
第4篇 日露戦争前後時代(自明治35年明治44年
    後期(苫小牧工場建設と重役陣の動揺)
147
    総説147
    第1章 鈴木梅四郎と苫小牧工場の建設162
    第2章 前山久吉の活躍と重役総辞職238

第3巻

項目ページ出版年ページ数
題字 / 足立正195814, 418, 9p,
図版21枚
第5篇 社礎確立前後時代前期(自明治45年 至大正15年)1
    総説1
    第1章 社礎確立前後時代の整理と活躍33
    第2章 大王子への発足と満洲進出81
第6篇 社礎確立前後時代後期(自昭和元年 至昭和12年135
    総説135
    第1章 三社合併実現の経緯153
    第2章 三社合併の成立とその影響204
    第3章 藤原銀次郎時代纂録317

第4巻

項目ページ出版年ページ数
題字 / 中島慶次195915, 472, 16p,
図版15枚
第7篇 太平洋戦争前後時代(自昭和13年 至同17年)1
    総説1
    第1章 高島菊次郎の社長就任11
    第2章 纂録75
第8篇 太平洋戦争前後時代(自昭和18年 至同20年)125
    総説125
    第1章 足立正社長就任と大戦下の経営128
    第2章 纂録182
第9篇 太平洋戦争前後時代(自昭和21年 至同24年)263
    総説263
    第1章 中島慶次の社長就任267
    第2章 王子製紙の解体経緯294
    第3章 談叢361
第10篇 総括387
    第1章 組織と業績概観387
    第2章 営業関係事項445

附録篇

項目ページ出版年ページ数
題字 / 中島慶次19598, 269(表62p共),
12p, 図版1枚
明治時代における製紙業
  総説1
  第1章 各製紙会社創業小史7
    1、浅野家有恒社 明治5年7
    2、三田製紙所 明治8年14
    3、中之島製紙所 20
    4、パピール・ファブリク 明治9年36
    5、ジャパン・ペーパー・メーキング・コンパニー 明治9年48
    6、印刷局抄紙部 明治9年55
    7、富陽製紙計画と富士製紙会社 明治15年-昭和8年60
    8、東京板紙会社 明治19年-大正9年65
    9、四日市製紙会社 明治20年-大正9年68
    10、千寿製紙会社 明治21年80
    11、阿部製紙所 明治23年89
    12、真島製紙所 明治27年98
    13、西成製紙会社 明治30年-昭和3年104
    14、東肥製紙会社 明治29年108
    15、前田製紙合名会社 明治31年117
    16、北海紙料株式会社 明治35年-39年131
    17、東洋製紙会社 明治39年-大正14年133
    18、中央製紙会社 明治39年-大正15年137
    19、北越製紙会社 明治40年-現在141
    20、東海紙料会社 明治40年-現在146
    21、木曽興業会社 明治42年-大正9年151
  第2章 紙業年表155
  第3章 重要紙業統計207

参考リンク

更新履歴

2013.03.07:参考リンクに「沿革」(王子ホールディングス)、「王子製紙関連社史及び文献案内」(PDF)、「社史紹介(速報版)」エントリーを追加
*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。