情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 「1913年3月」を検索すると - 歴史年代編

 「1913年3月」をおもしろ社史検索してみました。
 今日から3月ですが、100年前の3月はどんなふうだったか、社史索引データベースのサンプルデータを「1913年3月」で検索してみました。56件ヒットしたので、その中から49件を紹介します。

検索結果からみえてくること

  • 3月3日に沼津で大火があり、6日には日立鉱山でも火事があったようです。確かに乾燥した時期です。日本火災海上の社史には「大火年表」がありました。
  • 孫逸仙孫文)が来日し、11日に東洋紡績(当時の大阪紡績)、23日に三菱長崎造船所を訪問したことがわかります。辛亥革命(1911年)の2年後の来日です。
  • 種々の会社が地方へ海外へ発展し、資金を幅広く調達し、業容を拡大していく様子が見てとれます。英仏で起債したりドイツ人技師を招いたり、欧州との交易が垣間見えます。第一次大戦直前の年でした。

検索結果(抜粋)

内容年月日『社史タイトル』
(発行所、発行年)
種別(詳細)
平鹿銀行六郷支店開業1913.03.01秋田銀行百年史』(秋田銀行、1979)年表(当行)
出火地名 沼津市新出口町 焼失戸数2,4001913.03.03日本火災海上保険株式会社70年史. 年表・索引』(日本火災海上、1964)年表(大火年表)
ウィルソン、米大統領となる1913.03.04『百五十年史』(日本紙パルプ商事、1996)年表(一般社会事項)
東京靴同業組合で功労章きめる1913.03.05『大塚製靴百年史』(大塚製靴、1976)年表(業界)
ガス料金値下に関し市長に通知1913.03.06大阪瓦斯五十年史』(大阪ガス、1955)年表(庶務人事関係事項)
午前九時三十分頃、小屋沢附近より発火し、折柄の烈風に煽られ、四方の山林に延焼、硅石山本山役宅後より芝内附近に及び、七日午前二時三十分鎮火。1913.03.06日立鉱山史』(日本鉱業、1952)年表
江上事務 台湾三菱製紙所支配人事務取扱を解かれ、国司技士これを兼務1913.03.08三菱製紙六十年史 : 1898-1958』(三菱製紙、1962)年表(当社関係事項)
『婦人世界』通巻100号記念増刊号「百婦人」を発行。1913.03.10実業之日本社百年史』(実業之日本社、1997)年表(実業之日本社
(大)中華民国孫逸仙来社し、三軒家工場を参観す1913.03.11東洋紡績七十年史』(東洋紡績、1953)年表(当社)
竹山謙三資産銀行頭取逝去。以後頭取を置かず、遠州銀行と合併するまで高林泰虎専務が経営を主宰1913.03.11静岡銀行史』(静岡銀行、1993)年表(前身銀行の歩み)
芦別石炭鉱区を買収1913.03.12『高島炭砿史』(三菱高島炭砿、1989)年表(三菱鉱業)
英貨鉄道債券、英貨鉄道証券の発行規程公布(各150万ポンドを英国で発行)1913.03.12日本銀行百年史. 資料編』(日銀、1986)年表(金融一般)
大阪舎密工業、資本金を九十万円に増加1913.03.15大阪瓦斯五十年史』(大阪ガス、1955)年表(庶務人事関係事項)
宮城奥宮殿其他に電灯点火の御用を拝して工事に着手す1913.03.15『東京電灯株式会社開業五十年史』(東京電灯、1936)年表
上海工場視察に赴く株主有志日置藤夫、岩尾慶一、新田茂兵衛、川喜田久太夫、福井竹三郎五氏の一行出発、四月二日帰朝1913.03.18『内外綿株式会社五十年史』 (内外綿、1937)年表
地所部、電気技術者を養成(1名を選び、1年間東京高等工業学校に通学させる)1913.03.20『丸の内百年のあゆみ : 三菱地所社史. 資料・年表・索引』(三菱地所、1993)年表(当社関連事項)
孫逸仙来所1913.03.23『創業百年の長崎造船所』(三菱造船、1957)年表(重要事項)
桜井小太郎、地所部建築顧問に就任1913.03.26『丸の内百年のあゆみ : 三菱地所社史. 資料・年表・索引』(三菱地所、1993)年表(当社関連事項)
門司支店門司税関長から税関貨物取扱人の営業免許をうける1913.03.28三井倉庫五十年史』(三井倉庫、1961)年表
第四十四回割増金附勧業債券三百万円を発行す。(券面金額を十円に引下ぐ)1913.03.31日本勧業銀行四十年誌』(日本勧業銀行、1938)年表
第2次電話拡張計画終了(加入増加数13万8,615、積滞数12万)1913.03日本電気株式会社百年史. 資料編』(日本電気、2001)年表(業界関連)
東京出張員、北海道炭砿汽船の船舶業務を受託、以後代理業務も積極化1913.03『創業百年史. 資料』(大阪商船三井船舶、1985)年表(三井商船)
東洋拓殖外貨債50,000千法、日仏銀行募集取扱、本行受託、仏国で発行1913.03日本興業銀行五十年史. 年表』(興銀、1957)年表(日本興業銀行
三共(資)、株式改組1913.03日本興業銀行五十年史. 年表』(興銀、1957)年表(産業)
台南製糖(株)設立〔昭7-2〕1913.03日本興業銀行五十年史. 年表』(興銀、1957)年表(産業)
公債30,000千円を償還1913.03日本興業銀行五十年史. 年表』(興銀、1957)年表(国内経済)
木村・徳田両中尉、飛行機による初殉職を遂ぐ1913.03日本興業銀行五十年史. 年表』(興銀、1957)年表(その他国内事項)
米、「六国借款団」から脱退1913.03日本興業銀行五十年史. 年表』(興銀、1957)年表(国際経済)
米、オハイオ河流域大氾濫1913.03日本興業銀行五十年史. 年表』(興銀、1957)年表(その他国際事項)
東洋拓殖外貨債5,000万フラン、日仏銀行募集取扱、当行受託、仏国で発行1913.03日本興業銀行七十五年史. 別冊』(興銀、1982)年表(当行)
ドイツ人技師シュミットを招く。1913.03日本鋼管株式会社四十年史』(日本鋼管、1952)年表(わが社の沿革)
鉄道院大井変電所1913.03大林組八十年史』(大林組、1972)年表(主要受注工事)
宝塚婦人博覧会1913.03大林組八十年史』(大林組、1972)年表(主要竣工工事)
大阪電気軌道第三、四工区1913.03大林組八十年史』(大林組、1972)年表(主要竣工工事)
本社、米国のメーカー(ブラウン・ポータブル・エレベーター社)から〈ポータブル・エレベーター〉を1基購入し、越前堀出張所に設置【前年10月、東京の米国貿易会社機械部を通じて発注。後年〈コンベアー〉と称される装置で、当社最初の導入例(価2030円)。翌年以降、神戸支店高浜事務所・大阪支店中之島事務所へも導入。当所では、大宗貨物である砂糖の水揚荷役について、艀から直接倉庫の2階へ搬入して威力を発揮】1913.03三菱倉庫百年史. 編年誌・資料』(三菱倉庫、1988) 年表(当社事項)
南浦出張所廃止1913.03八幡製鉄所五十年誌』(八幡製鉄、1950)年表(重要事項)
東北帝大医学専門部に附属病院を開設1913.03『七十七年史』(七十七銀行、1954)年表(宮城県情勢)
彦島造船所、乾船渠(長360呎)築造着手1913.03『創業百年の長崎造船所』(三菱造船、1957)年表(参考事項)
吉隈炭坑下臼井二坑開坑1913.03『麻生百年史』(麻生セメント、1975)年表(麻生関係)
本社工場セメント貯蔵庫一棟完成。1913.03『回顧七十年』(小野田セメント、1952)年表(我社関係)
二硫化炭素工場操業開始。1913.03日立鉱山史』(日本鉱業、1952)年表
丹礬生産開始。(電錬場)1913.03日立鉱山史』(日本鉱業、1952)年表
小坂
小坂〜扇平間索道を不老倉鉱山まで延長
1913.03『七十年之回顧』(同和鉱業、1955)年表
臨時株主総会。定款一部変更(事業目的に小麦粉の製造販売のほかに「其他穀粉の製造販売」を追加)1913.03『九十年史』(日本製粉、1987)年表(当社事項)
東洋拓殖会社、日仏銀行を通じパリで2000万円起債1913.03日本銀行百年史. 資料編』(日銀、1986)年表(金融一般)
沼津市大火、三十五銀行沼津支店類焼1913.03静岡銀行史』(静岡銀行、1993)年表(前身銀行の歩み)
茶業組合中央会議所出張所、静岡市に開設1913.03静岡銀行史』(静岡銀行、1993)年表(社会の動き)
帝国麦酒、サクラビールを発売1913.03麒麟麦酒株式会社五十年史』(麒麟麦酒、1957)年表(ビール業界)
全国塗装聯合会第1回大会開催。1913.03『株式会社中村塗装店120年のあゆみ』 (中村塗装店、1990)年表(ザ・ヒストリー)

参考リンク

凡例