書誌事項
青淵渋沢栄一 : 思想と言行 / 明石照男編
東京 : 渋沢青淵記念財団竜門社,1951.10
164p, 図版1枚 ; 19cm
注記: 印刷所: 滝沢新聞印刷 ; 渋沢栄一の肖像あり ; 非売品
青淵渋沢栄一 : 思想と言行 -- 再版 / 明石照男編
東京 : 渋沢青淵記念財団竜門社,1952.07
164p, 図版1枚 ; 19cm
注記: 印刷所: 滝沢新聞印刷 ; 渋沢栄一の肖像あり ; 非売品
青淵渋沢栄一 : 思想と言行 -- 訂正3版 / 明石照男編
東京 : 渋沢青淵記念財団竜門社,1954.08
164p, 図版1枚 ; 19cm
注記: 印刷所: 大文堂印刷 ; 渋沢栄一の肖像あり ; 非売品
青淵渋沢栄一 : 思想と言行 -- 訂正4版 / 明石照男編
東京 : 渋沢青淵記念財団竜門社,1956.07
164p, 図版1枚 ; 19cm
注記: 印刷所: 日本製版 ; 渋沢栄一の肖像あり ; 巻頭に「第四版の刊行に際して」 ; 巻末に「渋沢栄一研究参考書」 ; 非売品
外部機関の所蔵データほか
NDL-OPAC / CiNii Books 1,2 / Worldcat 1,2,3 / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2
解題
『論語』を範として近代日本の実業界を率いた渋沢栄一(しぶさわ・えいいち、1840-1931)の生涯を、本人の言葉を抽出して12の事項ごとにまとめ、コンパクトに紹介したもの。栄一の唱えた「道徳経済合一主義」を研究する竜門社の事業として、同社理事長を務めた明石照男(あかし・てるお、1881-1956、栄一の女婿)を中心に編纂。『渋沢栄一伝記資料』編纂に関わっていた土屋喬雄(つちや・たかお、1896-1988)が栄一の略伝と伝記目録を執筆。
初版から4版まで版を重ねているが内容はほぼ同じ。装丁は3版までがハードカバーで箱入り、4版はペーパーバック。
目次
項目 | ページ | |
---|---|---|
小言 / 明石照男 | 1 | |
青淵渋沢栄一略伝 / 土屋喬雄 | 4 | |
まえがき/1 青淵翁の伝記の時代区分/2 青淵翁の事業/3 指導理念 | ||
青淵渋沢栄一伝目録 / 土屋喬雄 | 12 | |
目次 | 14 | |
1 わたしの目的と経歴 | 17 | |
倒幕、一橋家仕官と仏国留学/静岡藩奉職を辞す/商法会所の設立と大蔵省仕官 | ||
2 米寿を迎へて | 31 | |
論語一巻を信条とする/米寿を迎へて喜び且つ憂ふ | ||
3 私の信条 | 36 | |
株式会社組織の理想/標準を論語にとつて経営する/孔子の訓を実業界に適用する/道徳経済合一主義こそ実業家の理想/余生を世のため人のために | ||
4 世界の平和と人類の文化 | 49 | |
人類共同福祉と世界平和/国際聯盟協会の結成と使命 | ||
5 日米問題 | 57 | |
米国の排日問題の経緯/その後の米国の排日移民法/亜米利加人中の親日論者/日米問題の解決策 | ||
6 日華問題 | 72 | |
日本人の誤れる中国観/日華関係甦生の方法/日華両国の経済的連繋 | ||
7 国際道徳 | 82 | |
国際共助精神の現れ/国際道徳と世界平和 | ||
8 政治 | 87 | |
政治は道徳にして正義/政党の腐敗堕落と政治の根本 | ||
9 経済上の諸問題 | 96 | |
経済と道徳とは一致すべきもの/白耳義国王の言葉に驚嘆発奮す/産業の発達こそ国家の急務/産業の発展に肝要なることの一つは金利の安いことと技術研究の盛んなことである/真の実業家の進む可き途/大日本人造肥料会社の始末/三菱との事業関係/二宮尊徳先生の遺法/昭和の大恐慌を顧みて(経済の合理化と忠恕) | ||
10 労働問題 | 129 | |
労働問題と協調会の設立/労働問題の解決方法 | ||
11 社会事業 | 134 | |
生活の不安と人生観/養育院の由来 | ||
12 教育と修養 | 138 | |
理想の悪化と教育の必要/商業教育の必要と発達/女子教育と女子大学/実際的の教育を重んぜよ/現代青年の通弊と教育/元気は頭から出る/権利義務の正当なる理解/社会人としての人格修養 |
「青淵渋沢栄一伝目録」 (各版p12-13にあげられている書目)
- 『雨夜譚』(速記録、『青淵先生六十年史』に収録)
- 『青淵先生六十年史』2巻(竜門社、1900)
- 『渋沢栄一伝稿本』(1917−1923編纂、関東大震災で焼失)
- 『渋沢栄一翁』(白石喜太郎著、刀江書院、1933)
- 『渋沢栄一伝』(幸田露伴著、岩波書店、1939)
- 『渋沢栄一伝記資料』第1巻(岩波書店、1944)
*4版では「追録」として、1955年より改めて刊行が開始された『渋沢栄一伝記資料』に簡単に触れている。
「渋沢栄一研究参考書」(4版巻末掲載) (発行年は西暦に直した)
書名 | 著者 | 発行年月日 | 発行者 | 本の大きさ | 価格 |
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渋沢栄一翁 | 白石喜太郎 | 1933.12.18 | 刀江書院 | 菊版990頁 | (絶版) |
渋沢栄一伝 | 幸田露伴 | 1939.06.10 | 岩波書店 | B6 317頁 | |
激流 | 大仏次郎 | 1953.08.20 | 文芸春秋新社 | B6 254頁 | 250円 |
渋沢栄一 | 渋沢秀雄 | 1952.09.15 | ポプラ社 | B6 275頁 | 150円 |
渋沢栄一伝 | 土屋喬雄 | 1955.05.30 | 東洋書館 | B6 320頁 | 290円 |
渋沢栄一伝記資料 | 1955年4月より毎年6巻全60巻 | 渋沢栄一伝記資料刊行会 | B5 600〜900頁 | 5巻10,000円 |