情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 ヤマハ発動機「コミュニケーションプラザ」のデジタルライブラリー

*以下は、2013年7月31日時点でのウェブサイトの内容について記載したものです。現在では内容が変わっている可能性もありますのでご注意下さい。

 コミュニケーションプラザとは「ヤマハ発動機とその製品を紹介する企業ミュージアム」です。ウェブサイトのトップページに施設やコレクション、展示紹介のほかに「デジタルライブラリー」という項目が用意されています。

 この「デジタルライブラリー」は、ヤマハ発動機が1959年以降に発行した情報誌を見ることのできるオンライン・アーカイブです。収録されているのは、『ヤマハニュース』の日本語版および英語版、『ヤマハボート』(日本語)、『Fishery Journal』(英語)の4タイトルです。

  1. ヤマハニュース』(日本語版)1959年〜2004年
    日本語ページ: http://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/library/yamaha_news_jpn/
    英語ページ: http://global.yamaha-motor.com/showroom/cp/library/yamaha_news_jpn/
    約50年もの間、ヤマハモーターサイクルの販売店向けに発行された情報誌。発刊当初はヤマハ発動機の新製品の紹介が多かったが、その後、国内外の市場動向や販促活動などについての記事が増えた。
     
  2. Yamaha News』(英語版)1966年〜2009年
    日本語ページ: http://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/library/yamaha_news_eng/
    英語ページ: http://global.yamaha-motor.com/showroom/cp/library/yamaha_news_eng/
    ヤマハ発動機の製品を扱う世界各地の販売会社・代理店向けに発行された情報誌。発刊当初は各地のレース・イベントやヤマハのモーターサイクル、マリン製品情報が中心だったが、その後内容が広がり、英語以外の外国語版も増えた。
     
  3. ヤマハボート』1964年〜2009年
    日本語ページ: http://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/library/boat_news_jpn/
    英語ページ: http://global.yamaha-motor.com/showroom/cp/library/boat_news_jpn/
    日本語のみの出版物。発刊当初はさまざまな角度からボーティング・ライフの楽しさを紹介するものだったが、その後、ヤマハ発動機と販売店をつなぐコミュニケーション・ツールとなった。
     
  4. 『Fishery Journal』1977年〜1994年
    http://global.yamaha-motor.com/business/area-marketing/fishery/journal/fishery-journal-digital-archive.html
    発展途上国沿岸漁業関係者に、英語で日本での漁法などを紹介する情報誌。国際的にも高い評価を得た。

 4. 『Fishery Journal』はヤマハ発動機の英語サイトで全44号が公開されています。それ以外の3タイトルは、2013年7月現在、創刊号から10号分が公開されており、それ以降の号も準備が進められていますが、2015年の夏までには公開される予定のようです。
 どの情報誌もフルカラーで高解像度のPDFが用意されているので読みやすいのですが、残念ながらPDF内のテキストを検索することはできません。各号ごとの記事索引がリストまたはデータベースで用意されていれば、ユーザーが必要とする記事にアクセスしやすいものとなるでしょう。とはいえ、英語による情報が豊富である点において特に注目すべきものとなっており、現状のままでも、研究者にもヤマハ発動機のファンにも、興味深く貴重なリソースであることは間違いないでしょう。