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 『屋根裏のはくぶつかん : 渋沢敬三と民俗学 : 特別展図録』 【渋沢史料館, 1988.10】

書誌事項

屋根裏のはくぶつかん : 渋沢敬三民俗学 : 特別展図録
 東京 : 渋沢青淵記念財団竜門社[付属]渋沢史料館, 1988.10
 [36]p ; 26cm
 注記: 展覧会カタログ ; 会期・会場: 1988年10月18日-12月19日:渋沢史料館 ; 英文団体名: Shibusawa Memorial Museum (裏表紙) ; 表紙はアチック・ミューゼアムの手拭

解題

「屋根裏のはくぶつかん」とは1921年(大10)から渋沢敬三(しぶさわ・けいぞう、1896-1963)が主宰した民間の研究所。東京三田の敬三居宅物置の屋根裏(attic)で活動を開始したので「アチック・ミューゼアム」と名付けられた。郷土玩具、国内外の民具、漁業具などや古文書類を収集・研究し、多くの成果を発表すると共に、民俗学民族学社会学、社会経済史学などの研究者を輩出した。戦時中1942年(昭17)に日本常民文化研究所と改称し、変遷の後1982年(昭57)神奈川大学日本常民文化研究所に継承された。収集した民具は1962年(昭37)文部省史料館に寄贈された後、1975年(昭40)国立民族学博物館に移管された。
図録は1937年(昭12)年までのアチックの活動を3期に分け、写真を交えて解説している。またアチックの研究者20人について、略歴と解説を敬三宛ての手紙と共に掲載。研究成果である刊行物には100種類以上のタイトルが編著者名、刊行年と共にあげられている。

書影(表紙)

『屋根裏のはくぶつかん』標題紙

目次

項目ページ
はじめに1
アチック・ミューゼアム(屋根裏博物館)とは1
アチックの根元2
  『腕白雑誌』2
民具の蒐集と研究業3
  第一期(1921-1927)3
  第二期(1927-1933)4
民具いろいろ4
花祭り5
  第三期(1933-1937)6
調査いろいろ6
『豆州内浦漁民史料』7
ある日のアチック8
アチックの人びと : 雁信怡衍集から9
  鈴木醇10
  田中薫11
  高橋文太郎12
  磯貝勇13
  早川孝太郎14
  祝宮静15
  知里真志保16
  金田一京助17
  土屋喬雄18
  戸谷敏之19
  武藤鉄20
  浜田国義21
  桜田勝徳22
  有賀喜左衛門23
  宮本常一24
  吉田三郎25
  村田泥牛26
  吉川英治27
  内田武志28
  村上俊順29
アチックミューゼアムの刊行物30
  I アチックミューゼアム彙報 1-5230
   日本常民文化研究所彙報 53-6131
  II アチックミューゼアムノート 1-2031
   日本常民文化研究ノート 21-2432
  III 文献索引 1-332
  IV 漁業制度資料目録 1-932
参考・引用文献33

外部機関の所蔵データほか

CiNii Books / Webcat Plus / Googleブックス

参考リンク