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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 カテゴリー「栄一ゆかりの企業」新設のお知らせ

 このたび本ブログに「栄一ゆかりの企業」というカテゴリーを新設することにいたしました。これまで「今日の栄一」「ゆかりの地」として渋沢栄一の幅広い活動を紹介してまいりましたが、新しいカテゴリーでは『渋沢栄一伝記資料』から「企業」を切り口として、栄一が関与した事業、活動をご紹介いたします。
 今回は、現在渋沢史料館で開催中の企画展「実業家たちのおもてなし 渋沢栄一と帝国ホテル」(「企業の原点を探る」シリーズ)に関連して帝国ホテルを取り上げ、渋沢栄一とホテル業とのかかわりの一端をご紹介する予定です。栄一が帝国ホテル、そしてホテル業に期待していたものは何だったのか。これら16のエントリーが企業の原点を考える一助となりましたら幸いです。

[栄一ゆかりの企業] 【帝国ホテル】掲載予定(全16回)

  1. 渋沢栄一、ホテル創立願を提出。「国際親善に資し、国交上に裨益するように」
  2. 建築準備を開始。「西洋の真似ばかりするのも面白くない、さりとて純粋の日本式では御客の外人が困まる事であらう」
  3. 開業。「明治二十三年から四十二年迄…此れが経営に従業したが少しも此事業の進歩を見ない」
  4. 定款改正。渋沢栄一、取締役会長に就任
  5. メトロポール・ホテルと合併、「株式会社帝国ホテル」に社名変更
  6. 渋沢栄一、帝国ホテルの取締役会長を辞任。「愛児の如く思われ、特に懐しい心地がする」
  7. 渋沢栄一、林愛作を支配人に斡旋。「結構、林愛作のホテルで充分思ふ様に経営してもらひたい」
  8. 渋沢栄一、引退後も帝国ホテルの経営に意見を述べる。「ホテル業は一国の経済にも関係する重要な事柄。外来の御客を接伴して満足を与ふるやうにしなければならぬ」
  9. 〔番外編1〕 桜の会。「青淵先生を会長とせる『桜の会』は四月廿三日午後三時より帝国ホテルの大広間に開かれたり」
  10. 〔番外編2〕 喜賓会とジャパン・ツーリスト・ビューロー。「古木を截り捨てゝ、より良き新芽を充分に発育せしむる」
  11. 1922年、本館全焼。翌年に関東大震災。「未曾有の大震火災に遭遇しながら、難を免れしめ得た ... 私の創立以来の気持が遺憾なく遂げ尽された様な気がする」
  12. 渋沢栄一、寿像除幕式で訓示。「即ち凡そ事業は一人の力にて為し遂げられるものでなく、先づ第一に計画創業する人ありて、其の次に能力ある人が此れを受け継ぎ、始めて大成するものである」
  13. 大倉喜七郎、渋沢栄一の葬儀で思い出を語る。「青淵大人から思ふやうにやつて見ろと云ふお言葉を頂きまして、さうして一先づ帝国ホテルの改革が出来たのであります」
  14. 〔番外編3〕 『青淵先生六十年史』(1900)に見る帝国ホテル
  15. 〔番外編4〕 『青淵渋沢先生七十寿祝賀会記念帖』(1911)に見る帝国ホテル
  16. 〔番外編5〕 白石喜太郎著『渋沢栄一翁』(1933)に見る帝国ホテル

参考リンク

更新履歴

2014.05.14:掲載予定を「全14回」から「全16回」へ拡大