渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』の最新号が刊行されました。
渋沢栄一および財団関連記事は以下の通りです。
- 【渋沢栄一のことば】 …… 表紙裏
- 蘆の湯客舎にて 栄一
春秋のけぢめも分かぬ山里は
蝉なく岨(そわ)に鶯の声 (明治三七年)- 『渋沢栄一訓言集』より
○ 『十年一昔』と云うが、自分は『十年猶(ナオ)昨ノ如シ』で、企望の滋(しげ)きがために常に歳月の経つを忘れ、かつその経過もまた甚だ短く感ずるのである。したがって人は空漠と日を送るべきものでないということが、いつも念頭を去らない。
杜子美の詩に『事多クシテ歳月促(セ)マル』また陶淵明の序に『盛年重ネテ来ラズ、一日再ビ晨(アシタ)ナリ難シ、時ニ及ンデマサニ勉励スベシ、歳月人ヲ待タズ』とある。これ事の滋しくて歳月を短しと感じ、また月日がわれわれを待ってくれぬという感慨である。人は国家社会に対し、たとえ大なる働きができぬにしても、病気などにて事に従い得ぬばあいのほかは、自己の本文に全力をつくすべきものである。- 【随想】 グラント将軍と栄一翁 / 浦井正明 …… p.5-6
- 富岡製糸場と韮塚直次郎の生涯 / 鹿島高光 …… p.26-29
- 渋沢栄一関連会社社名変遷図 〔72〕築港 …… p.33
- 渋沢史料館設立その後 (V) : 「公園予定地」の実現に向かって / 関本毅 …… p.34-36
- 大川平三郎と原次郎 : 郷土の治水に尽くした偉人 / 町田尚夫 …… p.37-41
- 【「せいえんひろば」財団トピックス】 シンポジウム「北区の近代産業ルネサンス - 運輸・鉄道・水上交通 -」を開催 …… p.42-43
- 【渋沢財団 実業史センターだより】 No.375 みじん切りからハンバーグへ : 「渋沢社史データベース」公開までの歩み …… p.47-46
- 【史料館の窓】 渋沢史料館で一点だけ(?)確認できた「東京商法会議所」印のある資料 …… p.48