書誌事項
青淵. 第392号
東京 : 渋沢青淵記念財団竜門社, 1981.11
64p, 図版1枚 ; 21cm （青淵翁没後五十周年記念特集）
解題
(公財)渋沢栄一記念財団の前身である渋沢青淵記念財団竜門社は、1931年（昭和6）11月に他界した渋沢栄一の没後50周年に当り、機関誌『青淵』第392号から第394号の3号を「青淵翁没後五十周年記念特集」とした。1981年（昭和56）11月発行の第392号では、巻頭写真を「青淵翁グラフ」と題し、栄一の肖像や書の写真6枚を載せる。そして八十島親義理事長の巻頭言に続く「特集そのI」には、栄一ゆかりの企業団体を引き継ぐ各界11名からの寄稿を掲載。次の「特集そのII」には、栄一四男渋沢秀雄の談話を8ページにわたってまとめている。その後に続く通常号の記事の中にも、栄一に縁のあるタウンゼント・ハリス記念碑、論語、「郭子儀梅竹鶴図」などの話題を含み、更には栄一の略年譜も巻末に掲載。なお巻頭カラーページにも、記念会や法要など竜門社告知を載せている。
[機関誌『青淵』は、竜門社の機関誌『竜門雑誌』の後継誌]
目次（本文より採録）
| コラム・特集名 | 記事タイトル ： 副題 | 著者（所属等） | ページ | |
|---|---|---|---|---|
| 表紙絵 | 銀杏落葉 | 渋沢秀雄 | 表紙 | |
| 写真 | 青淵翁グラフ | 巻頭 | ||
| フランスにて（慶応3年2月） | 巻頭 | |||
| 大蔵省出仕時代（明治3、4年頃） | 巻頭 | |||
| 七十歳（明治42年） | 巻頭 | |||
| 東京銀行倶楽部主催加藤内閣閣僚招待会（大正13年7月24日） | 巻頭 | |||
| 揮毫中の栄一翁（昭和4年1月26日） | 巻頭 | |||
| 書（昭和6年1月書） | 巻頭 | |||
| [告知広告] | 青淵翁没後五十周年記念会 | カラーページ | ||
| 五十周年記念仏前供養 | カラーページ | |||
| 画で見るシュワィツァーとそのことば | カラーページ | |||
| 渋沢敬三伝記編纂刊行会編 渋沢敬三 下 | カラーページ | |||
| 巻頭言 | 青淵翁没後五十周年に当って | 八十島親義（渋沢青淵記念財団竜門社理事長） | 1 | |
| 特集そのI | ||||
| 渋沢栄一翁を偲ぶ | 永野重雄（日本商工会議所会頭） | 2-3 | ||
| 青淵渋沢栄一翁と東洋紡績 | 宇野収（東洋紡績(株)取締役社長） | 3-5 | ||
| 青淵と市兵衛 | 西川次郎（古河鉱業(株)代表取締役社長） | 5-7 | ||
| 商法講習所廃止と渋沢翁 | 宮沢健一（一橋大学学長） | 7-9 | ||
| 渋沢青淵翁と秩父セメント | 諸井虔（秩父セメント(株)取締役社長） | 9-11 | ||
| 渋沢翁と海運 | 小野晋（日本郵船(株)取締役社長） | 11-12 | ||
| 渋沢青淵翁と帝国ホテル | 原正雄（(株)帝国ホテル取締役社長） | 12-14 | ||
| 渋沢栄一先生と日本女子大学 | 道喜美代（日本女子大学前学長） | 14-16 | ||
| 論語と算盤 | 吉野照蔵（清水建設(株)代表取締役社長） | 16-17 | ||
| 渋沢翁と養育院 | 野木義美（東京都養育院院長） | 18-20 | ||
| 栄一翁の先見 | 村本周三（第一勧業銀行頭取） | 20-21 | ||
| 特集そのII | ||||
| 父の思い出 : 渋沢秀雄氏談話 | 渋沢秀雄、聞き手 関本毅ほか編集部員 | 22-29 | ||
| 青淵余禄 | [青淵先生の銅像…] | 玄 | 29 | |
| 随想 | 私の趣味 | 野口祐（慶應義塾大学教授） | 30-31 | |
| 随想 | 私と台湾 | 黒沢隆朝（東邦音楽大学講師） | 31-33 | |
| 随想 | 名客なきところ名妓なし | 三井亮二（レンゴー食品(株)社長） | 33-34 | |
| 随想 | 『宮本常一−同時代の証言』を読んで | 岩本松平（(株)岩本通信社社長） | 34-36 | |
| 短歌 | 雑詠 | 徳川宗敬（神社本庁統理前伊勢神宮宮司） | 35 | |
| 随想 | 朱のまじわり | 石井冨士雄（岩手銀行頭取） | 36-37 | |
| 随想 | タウンゼント・ハリス記念碑後日譚 | 吉岡重三（青淵渋沢栄一記念事業協賛会副会長） | 37-38 | |
| 随想 | 文化の時代とスコーレ | 安永武巳（(社)日本リサーチ総合研究所理事長） | 38-40 | |
| 随想 | 天と神風 | 守田三千穂（ミノルタカメラ(株)顧問） | 40-41 | |
| 随想 | 中国との映画交流 | 小口禎三（(株)岩波映画製作所社長） | 41-42 | |
| 随想 | 渋沢子爵と論語 | 池田哲郎（日本英学史学会会長横浜開港資料館嘱託） | 42-43 | |
| 随想 | モスクワ雑感 | 竹内季雄（(株)間組前社長） | 43-45 | |
| 随想 | 小さいことはよいこと | 横田弘之（城西大学経済学部教授） | 45-46 | |
| 時評 | 「郵貯懇」報告に思う | 井上薫（第一勧銀取締役名誉会長） | 47 | |
| 東西南北 | 甦るスペイン | 神吉敬三（上智大学教授） | 48-50 | |
| 美の倉 | 郭子儀・梅竹鶴図橋本雅邦 | 細野正信（東京国立博物館主任研究官） | 51 | |
| 「人工らせん器」による聾のリハビリテーション : 国際障害者年 | 神尾友和（日本医科大学耳鼻咽喉科学教室助教授） | 52-54 | ||
| 四季の自然 | ダイモンジソウ | 里見信生（金沢大学理学部講師） | 55 | |
| 渋沢栄一略年譜 | [渋沢青淵記念財団竜門社] | 56-58 | ||
| 青淵俳壇 | 安住敦選 | 59 | ||
| 表紙絵のことば | 銀杏落葉 | 渋沢秀雄（随筆家・竜門社理事） | 60 | |
| 竜門社だより | 定例理事会及び評議員会、新入会員氏名、会費領収報告、編集後記 | [渋沢青淵記念財団竜門社] | 60-65 | |
外部機関の所蔵データほか
NDL-OPAC / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2
『竜門雑誌』の渋沢栄一追悼関係特集号一覧
| 号 | 特集名 | 刊行年月 |
|---|---|---|
| 518 | 青淵先生薨去彙報 | 1931年11月 |
| 519 | 青淵先生追悼会彙報 | 1931年12月 |
| 520 | 青淵先生国際的追悼彙報 | 1932年1月 |
| 522 | 青淵先生グラフ | 1932年3月 |
| 530 | 青淵先生一周忌記念号 | 1932年11月 |
| 542 | 青淵先生三回忌追憶号 | 1933年11月 |
| 554 | 特輯 青淵先生に関して | 1934年11月 |
| 566 | 青淵先生四周忌記念特輯 | 1935年11月 |
| 567〜654 | 青淵遺芳 [169記事] | 1935年12月〜1943年3月 |
| 578 | 青淵先生第五回祥月記念特輯号 | 1936年11月 |
『青淵』の渋沢栄一没後記念特集号一覧
| 号 | 特集名 | 刊行年月 |
|---|---|---|
| 392 | 青淵翁没後五十周年記念特集 | 1981年11月 |
| 393 | 青淵翁没後五十周年記念特集II | 1981年12月 |
| 394 | 青淵翁没後五十周年記念特集III | 1982年1月 |
関連エントリー
- [栄一ゆかりの地] 【静岡】 伊豆へ - ハリス記念碑の除幕式 【『渋沢栄一伝記資料』第57巻掲載】
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20130930/1380497800 - [栄一関連文献][文献解題][渋沢史料館] 『渋沢栄一再発見! : 渋沢史料館のあゆみと名品 : 展示記録・講演集 : 企画展 開館30周年記念』 【渋沢史料館，2013】（橋本雅邦「松下郭子儀梅竹鶴図」関連講演会記録）
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20141021/1413870992
参考リンク
- 渋沢栄一記念財団の沿革（旧財団名 渋沢青淵記念財団竜門社）
〔沿革 ｜ 財団概要 ｜ 公益財団法人渋沢栄一記念財団〕
http://www.shibusawa.or.jp/outline/history/
