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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 多田顕「青淵翁と論語 : 栄一生誕150年記念」(『青淵』第492〜501号連載) 【渋沢青淵記念財団竜門社,1990】

解題

 渋沢青淵記念財団竜門社は渋沢栄一(1840-1931)の生誕150年を記念し、1990年(平成2)3月〜12月発行の機関誌『青淵』第492〜501号に「青淵翁と論語」と題する記事を連載。「論語」を自らの規範として座右に置いていた栄一に因む記事で、執筆は経済学者多田顕(ただ・あきら、1915-2007?)。第1回では執筆の経緯と、栄一の二松学舎における講義録『論語講義』の精髄をまとめたいとの抱負を記し、続いて「青淵翁と論語の出合い」と、『論語講義』の「総説」について解説している。第2から10回は『論語講義』における論語の「学而第一」から「堯曰第二十」までの20篇それぞれについて、栄一の解釈を簡略に紹介している。なお「青淵翁と論語の出合い」では、幼少時から論語に親しんだ栄一が、1873年(明治6)の大蔵省退官時に論語を規範とすることを明確に自覚したことなどが、多くの資料を引用してまとめられている。

「青淵翁と論語の出合い」より(第492号p13より抜粋)

 明治6年以降、没せられる迄の翁の論語への傾倒は並大抵のものではありませんでした。
 専門の学者の招聘・論語に関する文献の蒐集・論語年譜の編纂・『論語語由』の複製・『論語述志』の複製・宋版論語注疏の複製・ポケット論語の刊行等々枚挙に暇がありませんが、中でも世に「渋沢論語」と称せられる『実験論語処世談』(大正11年12月 実業之世界社発行)と『論語講義』(大正14年10月 二松学舎出版部発行)の2著は不朽の名著です。『実験論語処世談』は昭和3年9月に『処世の大道』と改称され、昭和12年迄に12版を重ねました。

*漢数字はアラビア数字に直した

目次(本文より採録

回次記事タイトルと小見出しページ発行年月
1青淵翁と論語4929-141990.03
はしがき
(1) 青淵翁と論語の出合い
(2) 『講義』の「総説」について
2青淵翁と論語 : 「学而」篇を中心として49316-211990.04
はじめに : 前稿の要約
本論 学而 第一
3青淵翁と論語 : 「為政」篇を中心として49412-171990.05
はしがき
本論 [為政第1章〜12章]
4青淵翁と論語 : 「為政第二」・「八佾第三」篇を中心として49524-291990.06
はじめに : 前稿の要約
本論 [為政第13章〜21章]
「八佾第三」
5青淵翁と論語 : 「里仁第四」について4969-141990.07
はしがき : 前号の要約と本稿の前置き
本論
6青淵翁と論語 : 「公冶長第五」篇について49716-211990.08
はしがき : 前号の要約と本稿の前置き
本論
7青淵翁と論語 : 雍也第六・述而第七・泰伯第八について49820-251990.09
はしがき
本論第一「雍也第六」篇について
本論第二「述而第七」篇について
本論第三「泰伯第八」篇について
8青淵翁と論語 : 子罕第九・郷党第十・先進第十一について49916-211990.10
はしがき
本論第一「子罕第九」篇について
本論第二「郷党第十」篇について
本論第三「先進第十一」篇について
9青淵翁と論語 : 顔淵第十二・子路第十三・憲問第十四・衛霊公第十五・季氏第十六について50017-221990.11
はしがき
本論第一「顔淵第十二」篇について
本論第二「子路第十三」篇について
本論第三「憲問第十四」篇について
本論第四「衛霊公第十五」篇について
本論第五「季氏第十六」篇について
10・終稿青淵翁と論語 : 陽貨第十七・微子第十八・子張第十九・堯曰第二十について50110-151990.12
はしがき
本論第一「陽貨第十七」篇について
本論第二「微子第十八」篇について
本論第三「子張第十九」篇について
本論第四「堯曰第二十」篇について
終りに
*旧字は新字に直した

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2

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参考リンク