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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 『清水建設百五十年』 【清水建設, 1953】

会社名

清水建設(株) [Shimizu Kensetsu Kabushiki Kaisha]
[Shimizu Construction Co., Ltd.]

書誌事項

清水建設百五十年 / 清水建設百五十年史編纂委員会編
 東京 : 清水建設, 1953.11
 12, 193, 31p, 図版76p, 図版12枚 ; 26cm
 注記: Title in romaji: Shimizu Kensetsu hyaku-goju-nen ; 英文社名: Shimizu Construction Co., Ltd. (標題紙写真) ; 印刷: 京屋 ; 製本: 中島製本 ; 折り込図3枚 ; 非売品 ; 縦組み ; カバーに初代清水喜助出生の地富山県神通川の画 ; 表見返しに三井組ハウスの絵 ; 題字 / 渋沢敬三 ; 年表: 巻末p1-16 ; 事項索引: 巻末p25-30

会社沿革と社史メモ

 越中国出身の初代清水喜助(しみず・きすけ、1783-1859)は1804年(文化元)江戸神田鍛冶町で大工を開業、清水屋と号す。清水屋は幕末明治期に築地ホテル館、三井組ハウスなど洋風建物を建築、渋沢栄一邸も手掛け栄一の信頼を得る。1887年(明治20)には栄一を相談役に迎え、日清日露戦争期を経て業容を拡大、1915年(大正4)合資会社清水組に改組。技術向上と経営合理化に努め、1937年(昭和12)株式会社となる。第二次大戦後1948年(昭和23)清水建設(株)と改称し、復興工事に邁進する。
 創業150年記念に刊行された本書は、歴史学者丸山二郎(1899-1972)に委嘱した「清水建設株式会社社史原本」を基に編纂されたもので、時代ごとの5篇と附録からなる。本文中に錦絵・図面・写真を多数使用し、各時代の施工写真とその他の主な施工リストを入れた「竣工写真集成」が本文と別のページ立てで挟み込まれている。巻頭の総目次のほか、各篇冒頭に詳細目次を置く。第1篇「江戸時代」には、初代清水喜助の足跡と幕末にかけての事業展開を記載。第2篇「明治時代」では維新後の時代における新たな事業の広がりと共に、渋沢栄一との関わりも詳しく触れている。第3-5篇はその後の躍進と戦後の展開について記載。第6篇附録には年表や各種資料がまとめられ、事項索引付。

目次等へのリンク(渋沢社史データベース)

目次 / 索引 / 年表 / 基本情報(書誌事項など)

目次(大項目のみ)

目次項目ページ
題字 / 渋沢敬三巻頭
序 / 清水康雄巻頭
第一篇 江戸時代(一八〇四〜一八六七)巻頭
第二篇 明治時代(一八六八〜一九一二)37
第三篇 大正時代(一九一二〜一九二六)85
第四篇 昭和時代・終戦迄(一九二六〜一九四五)109
第五篇 昭和時代・終戦後(一九四五〜一九五三)165
第六篇 附録巻末
装画 / 鈴木千久馬

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / CiNii Books / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat 1,2,3 / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2 / 社史Wiki

関連エントリー

参考リンク

*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。