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 『日本の近代化における和紙から洋紙への転換の意義 : 企画展「渋沢栄一と王子製紙株式会社」関連講演会』 【渋沢史料館,2015】

書誌事項

日本の近代化における和紙から洋紙への転換の意義 : 企画展「渋沢栄一王子製紙株式会社」関連講演会 / 尾鍋史彦[述] ; 渋沢栄一記念財団渋沢史料館編
 東京 : 渋沢栄一記念財団渋沢史料館, 2015.03
 35p ; 30cm
 注記: 奥付のタイトル: 渋沢史料館企画展渋沢栄一王子製紙株式会社関連講演録 ; 渋沢史料館企画展「企業の原点を探る」シリーズ「渋沢栄一王子製紙株式会社 : 国家社会の為に此の事業を起す」関連事業 ; 講演会開催日・会場: 2013年4月20日・渋沢史料館 ; 講師: 尾鍋史彦 ; 企画展会期・会場: 2013年3月16日-5月26日:渋沢史料館

解題

 渋沢史料館は企画展「渋沢栄一王子製紙株式会社」関連事業として、「日本の近代化における和紙から洋紙への転換の意義」と題する講演会を2013年4月20日に開催。講師は東京大学名誉教授、前日本印刷学会会長の尾鍋史彦氏。本書はその記録を元に加筆修正した講演録で、講演内容に沿った13項目からなる。内容は日本の近代化の中での渋沢栄一の位置づけと、日本の製紙業をリードしてきた王子製紙の動向を柱に、和紙から洋紙への転換の背景について縦横に論じたもの。講演当日の配布資料およびパワーポイント画像から、14図が一部カラーで収載されている。末尾に質疑応答の内容も収録。。

書影

日本の近代化における和紙から洋紙への転換の意義

目次

項目ページ
はじめに1
目次2
凡例2
1. 講演録3
日本の近代化における和紙から洋紙への転換の意義 / 尾鍋史彦(東京大学名誉教授、前日本印刷学会会長)5
1. プロローグ5
2. 近代化とは何か5
3. 19世紀の西欧と東アジア世界8
4. 渋沢栄一の行動の心理学的解釈の理論10
5. 渋沢栄一王子製紙との関係の一つの解釈13
6. 明治期までの製紙技術の歴史的展開18
7. 明治期までの印刷技術の歴史的展開18
8. 明治政府の近代化政策と製紙・印刷技術の関わり19
9. 和紙から洋紙への転換は何をもたらしたか20
10. 新たな技術の受容に影響するさまざまなな要素24
11. 近代的洋紙技術の受容における日本と中国の対比25
12. 連続型抄紙法が日本で生まれなかった理由25
13. エピローグ28
2. 質疑応答29
質疑応答31
講演会場の様子34
講師略歴35
謝辞巻末

参考リンク