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 『ミニシンポジウム渡米実業団100周年 : 渋沢栄一と民間経済外交 : 講演集』 【渋沢史料館,2011】

書誌事項

ミニシンポジウム渡米実業団100周年 : 渋沢栄一と民間経済外交 : 講演集
 東京 : 渋沢栄一記念財団渋沢史料館, 2011.03
 39p ; 30cm
 注記: 渋沢史料館2009年度テーマ展シリーズ“平和を考える”渡米実業団100周年記念「渋沢栄一アメリカへ〜100年前の民間経済外交〜」関連事業 ; 開催日: 2009年9月12日(土) ; 会場: 渋沢史料館

解題

 渋沢栄一を団長に1909年(明治42)実施された渡米実業団から100周年を記念して、渋沢史料館では2009年(平成21)にテーマ展「渋沢栄一アメリカへ」を開催し、その関連事業として「ミニシンポジウム渡米実業団100周年 : 渋沢栄一と民間経済外交」が行われた。本書はその講演集で、当日の講演筆記原稿に加筆修正したもの。内容は問題提起、3本の報告、コメント、討論と質疑、資料からなる。
 まず渋沢史料館関根仁学芸員による「問題提起」では、民間経済外交の基礎を築いた「渡米実業団」をめぐるシンポジウムの概要を紹介。続く渋沢栄一記念財団木村昌人研究部長による「基調報告」では、「渡米実業団」の基礎的事項と歴史的・現代的意義を解説。次に「報告(1)」として、歴史研究家・石井裕晶氏が渡米実業団参加者の一人、東京商業会議所会頭中野武営(なかの・ぶえい、1848-1918)について解説。続く「報告(2)」は起業家の視点からコモンズ投信株式会社会長渋沢健氏が、同氏を団長として2009年秋に実施予定の「平成の渡米実業団」について抱負を述べている。以上の報告に対して渋沢史料館長井上潤より、渡米実業団の意義の再確認と、財団事業としての情報資源化に触れた「コメント」を掲載。「討論と質疑」には、民間経済外交、平和、といったキーワードを巡っての報告者の討論とフロアも含めた質疑応答が記録されいてる。「資料」には当日の写真と配布資料を収録。

書影

ミニシンポジウム渡米実業団100周年 : 渋沢栄一と民間経済外交 : 講演集

目次

目次項目ページ
はじめに巻頭
目次巻頭
【問題提起】 渡米実業団100周年 / 関根仁(渋沢史料館 学芸員3
【基調報告】 渡米実業団の歴史的・現代的意義 / 木村昌人((財)渋沢栄一記念財団 研究部長)5
【報告1】 中野武営と「国民的外交」の推進 / 石井裕晶(歴史研究家)8
【報告2】 平成の渡米実業団 / 渋沢健(コモンズ投信株式会社 会長)13
【コメント】 / 井上潤(渋沢史料館 館長)17
【討論、質疑応答の記録】
  1.報告者による討論21
  2.フロアを含めた質疑応答26
【資料】
  [写真] 木村昌人氏/石井裕晶氏33
  [写真] 渋沢健氏/討論・質疑の様子34
  [配付資料] 渡米実業団の歴史的・現代的意義:100周年を迎えるにあたって / 木村昌人35

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / CiNii Books / Worldcat / NDL Search 1,2 / Webcat Plus / Googleブックス 1,2

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参考リンク