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 『渋沢倉庫株式会社と渋沢栄一 : 関連講演録 : 渋沢史料館企画展』 【渋沢栄一記念財団渋沢史料館,2015.03】

書誌事項

渋沢倉庫株式会社と渋沢栄一 : 関連講演録 : 渋沢史料館企画展 / 渋沢栄一記念財団渋沢史料館編
 東京 : 渋沢栄一記念財団渋沢史料館, 2015.03
 29p ; 30cm
 注記: 奥付のタイトル: 渋沢史料館企画展「澁澤倉庫株式会社と渋沢栄一」関連講演録 ; 日時・会場: 2012年4月14日:渋沢史料館青淵文庫閲覧室 ; 企画展会期・会場: 2012年3月17日-5月27日:渋沢史料館

解題

 渋沢史料館企画展「澁澤倉庫株式会社と渋沢栄一」の関連事業として2012年4月14日青淵文庫で開催された講演会の記録。講師は日本福祉大学経済学部教授曲田浩和(まがりだ・ひろかず)氏で、江東区文化財専門員として江東区に関わり、商業地深川の研究を進めた。現在は知多半島の地域経済史を研究している。
 講演会は「近代倉庫業の成立と実業家たち : 渋沢栄一の物流構想」と題して行われ、まず「倉庫業のイメージ」として明治初期の倉庫業の実態を解説、次に「海運・倉庫・金融・保険の関係」として倉庫業をめぐる業態との関係を述べている。続いて「渋沢栄一の物流思想と深川」として、陸運の伸長を主張する三井の益田孝と、水運の重要性を主張する栄一が対比されている。最後に「近世から近代の転換と倉庫周辺の人々」として、時代の移り変わりの中で倉庫業に携わった人々の姿に触れ、栄一の物流イメージは東日本が中心であったという見方を紹介している。

書影

渋沢栄一記念財団の挑戦

目次

項目ページ
はじめに / 渋沢史料館1
目次2
1. 講演録3
    近代倉庫業の成立と実業家たち : 渋沢栄一の物流思想 / 曲田浩和5
        はじめに5
        I. 倉庫業のイメージ6
           (1) 蔵敷料の安さ9
           (2) 貸蔵経営(明治13年渋沢栄一の事例)10
           (3) 倉質貸付金の比率が増大(明治13・14年の三菱為替店倉庫部の事例)11
        II. 海運・倉庫・金融・保険の関係12
        III. 渋沢栄一の物流思想と深川17
        IV. 近世から近代の転換と倉庫周辺の人々20
        おわりに22
2. 質疑応答23
講演会場の様子28
講師略歴29
謝辞巻末

外部機関の所蔵データほか

所蔵機関なし。

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参考リンク