2017年3月8日(水)、情報資源センターではデジタル版「実験論語処世談」を公開しました。
- デジタル版「実験論語処世談」
〔渋沢栄一 | 公益財団法人渋沢栄一記念財団 - 2017年3月8日〕
https://eiichi.shibusawa.or.jp/features/jikkenrongo/
渋沢栄一は、幼少の頃から『論語』に親しんでいましたが、実業に従事するようになった1873(明治6)年以降、『論語』を人生の指針としました。栄一の事績に関する資料集『渋沢栄一伝記資料』の中には、『論語』について語ったものが数多く収載されています。
その中のひとつ、「実験論語処世談」は、1915(大正4)年6月から1924(大正13)年11月にかけ、133回にわたって雑誌『実業之世界』に連載された渋沢栄一の談話筆記です。論語章句と読み下し文に続いてその解釈が語られ、多くはその後に栄一の実体験(実験)に基づく処世談が掲載されています。これらの記事は、ほぼ同時期に竜門社の機関誌『竜門雑誌』に転載され、さらに「論語に就いては代表的」なものとして『渋沢栄一伝記資料』別巻第6、第7に収載されました。
今回のデジタル版では、第二弾として公開が予定されているデジタル版『渋沢栄一伝記資料』別巻や、斯文会編『論語 : 斯文会訓点』を基にして新たに作成したテキストなどを使ってコンテンツを作成しました。小見出しの内容に合わせて付与したキーワードや論語章句の一覧をたよりに本文を読むこともでき、スマートフォンにも対応しています。
デジタル版「実験論語処世談」で、ぜひ栄一の言葉に触れてみてください。
「実験論語処世談」関連エントリー
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