渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』第819号(2017.06)が刊行されました。
渋沢栄一および財団関連記事は以下の通りです。
- 【渋沢栄一のことば】 …… 表紙裏
- 牡丹つつじ 栄一
散りやらで主まつ花もあるものを
つれなくそそぐ夜半の雨かな (明治三七年)
- 飛鳥山邸 庭園 (『渋沢栄一伝記資料』別巻10より) [写真]
- 『渋沢栄一訓言集』より
○ 商業界でごくごく必要を感じるのは、論語にいわゆる「言ハ忠信、行ハ篤敬」と言う一句である。商人は常にこの心がなければならない。
昔の商人は、うそも資本の一部などと謬(あやま)った考えを持っていた。これらの卑しい教えが、商売人の卑下(ひげ)せられる根源となったと言わねばならない。
元来商工業者は、一般の人よりは、高くこそあれ、決して低きはずのものでない。ただ忠信と篤敬がないから、卑下せられたのである。ゆえに言う、論語のこの一句は必ず商工業者の「守本尊(まもりほんぞん)」であると。
○ およそ事業は、どこまでも道理に適(かな)った働きをもって進行するにおいて、はじめて己(おの)れを益し人を利し、もって真正なる富を作り、かつ、いつもまでも強固にこれを維持し得らるるものである。- 竜門社会員総会のお知らせ …… 巻頭
- ハンセン病と渋沢栄一 : いわれなき批判への反論 / 小林敏男 …… p.26-29
- 出すぎた杭 : 銭屋五兵衛の悲劇 / 奥田豊 …… p.30-32
- ゆたかな歴史に彩られた大宮公園を訪ねる / 町田尚夫 …… p.33-37
- AAS年次大会 ブース出展参加報告 : デジタル版『渋沢栄一伝記資料』の紹介 / 井上さやか …… p.38-40
- 【トピックス】 第一九回図書館サポートフォーラム賞を受賞 …… p.40
- 書庫のしおり. 第17回 : 『青淵先生七十寿祝賀紀念号』(『竜門雑誌』第二七〇号附録)(竜門社、一九一〇年、一二六、一九頁、図版一三枚) …… p.41
- 【「せいえんひろば」財団トピックス】 企画展関連講演会「1867年パリ万国博覧会と日本」、「近代日本と博覧会」を開催 …… p.42-43
- 【渋沢財団 研究センターだより】 No.409 グローバル資本主義のあるべき姿とは? …… p.47-46
- 【史料館の窓】 渋沢栄一の漢詩 …… p.48
- 晩香廬、だ・い・す・き : 落成から100年プロジェクト …… 裏表紙
- 機関誌『青淵』
〔財団概要|公益財団法人渋沢栄一記念財団〕
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