情報資源センターのウェブサイトで公開している「世界/日本のビジネス・アーカイブズ」に、「過去は忘却すべきか?それとも歴史は重要か? 組織の過去の戦略価値について、学術的観点を検討する」を掲載しました。
- 過去は忘却すべきか?それとも歴史は重要か? 組織の過去の戦略価値について、学術的観点を検討する
https://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bunken/doc013_lasewicz.html
本稿はアメリカ・アーキビスト協会会誌 The American Archivist 誌第78巻第1号(2015年春夏号)に掲載されたPaul C. Lasewiczによる "Forget the Past? Or History Matters? Selected Academic Perspectives on the Strategic Value of Organizational Pasts"(doi: http://dx.doi.org/10.17723/0360-9081.78.1.59)の日本語訳です。
企業アーカイブズが企業の競争優位性の創出に貢献する、すなわち企業経営にとって戦略的であることをどのように示すことができるか?著者によれば、経営者と同じ言葉を話す経営学者の学術論文の中に、この問いへの答えの手掛かりを見出すことができます。本稿は、「経路依存(path dependence)派」とその批判者たちの研究を検討し、企業の過去は遺産(ヘリテージ)として、「組織改革」や「コーポレート・アイデンティティ・ミックス」といった利用において、企業経営の戦略的イニシアティブの基盤になるべきであることを示しています。
ご高覧いただければ幸いです。