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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

渋沢栄一と平九郎 第3回 「渋沢平九郎 参考文献リスト」(その1 書籍-1)

 現在、渋沢史料館では渋沢平九郎没後150年に合わせ、収蔵品展「渋沢平九郎 ―幕末維新、二十歳の決断―」を開催中です。情報資源センターでは収蔵品展に合わせて、平九郎に関する情報を紹介します。

  • 渋沢平九郎 ―幕末維新、二十歳の決断―|収蔵品展
    〔渋沢史料館|公益財団法人 渋沢栄一記念財団〕
    https://www.shibusawa.or.jp/museum/special/2018/kikaku2018_01.html
    *会期:2018年7月12日(木)〜2019年3月31日(日)
    ※9月13日より一部展示を入れ替えました。好評につき、会期を延長しました。残りあと2日!

渋沢平九郎を知る上で助けとなる参考文献を、書籍と雑誌記事に分けて紹介します。まずは書籍から。

  • その1 書籍-1
    (イ)『渋沢栄一伝記資料』、(ロ)伝記類(渋沢栄一、尾高惇忠の伝記)
  • その2 書籍-2 ※後日紹介予定
  • その3 雑誌記事 ※後日紹介予定

実際に書籍・雑誌をご覧になりたい場合は、以下のサイト等で所蔵機関を調べることができます。


その1 書籍-1

(イ) 『渋沢栄一伝記資料』(渋沢青淵記念財団竜門社 編、渋沢栄一伝記資料刊行会/渋沢青淵記念財団竜門社、1955-1971刊) ※「掲載ページ」をクリックするとデジタル版『伝記資料』にリンクします。

記載ページ 年月日 できごと
1 p.334 元治元年(1864)6月5日 渋沢栄一の従兄・尾高惇忠が天狗党に加担した疑いで捕らえられ、惇忠の弟・平九郎も一時手錠・宿預に処せられる。
1 p.436-450 慶応2年(1866)11月 栄一が、パリ万国博覧会に派遣される徳川昭武に随行することを決する。その際、平九郎を見立養子と定める。
1 p.697-704 明治元年(1868)5月23日 平九郎、飯能で振武軍として戦い、入間郡黒山村において自刃する。
29 p.5-8 明治6年(1873)8月13日 栄一、平九郎の首級を求めさせ、引き取る。(翌明治7年(1874)には遺骸を求めて引き取り、寛永寺で法要ののち谷中墓地に改葬する。)
29 p.64-67 明治26年(1893)12月 平九郎が自刃の際持っていた小刀が、元広島藩神機隊隊長川合鱗三より栄一に返される。
29 p.72-74 明治32年(1899)6月25日 栄一、平九郎戦没の地を訪ねて弔う。
47 p.390-391 明治44年(1911)6月1日 帝国劇場で、平九郎をモデルにした榛沢平九郎を主役とする演劇「振武軍」が上演され、栄一も観劇する。
57 p.12-13,
p.559-560
明治45年(1912)4月14日 栄一、平九郎戦没の地を訪ねる。
57 p.27-34 大正7年(1918)5月23日 平九郎五十年祭、追懐碑除幕式をおこなう。
57 p.713 昭和3年(1928)9月15日 栄一、第22回雨夜譚会にて平九郎について談話。

(ロ) 伝記類(渋沢栄一、尾高惇忠の伝記)

No 書名 編著者 発行所 発行年月
1 青淵先生六十年史 : 一名近世実業発達史. 第2巻 竜門社 編 竜門社 1900.02 p.1059-1073「第60章 家庭 / 第6節 渋沢平九郎伝」
2 藍香翁 塚原蓼洲(渋柿園) 高橋波太郎 1909.03 p.94-等/平九郎の実兄・尾高惇忠の伝記/のち、吉岡重三による現代文訳『新藍香翁』(青淵渋沢栄一記念事業協賛会, 八基公民館建設推進協議会, 1979.11)刊
3 青淵回顧録. 上巻 渋沢栄一述 ; 小貫修一郎編著 ; 高橋重治編纂 青淵回顧録刊行会 1927.08 p.233「帰朝当時の事情と進退」
4 渋沢翁は語る : 其生立ち 渋沢栄一 [述] ; 岡田純夫 編 岡田純夫 : 斯文書院 (発売) 1932.10 p.230-232「渋沢平九郎」
5 渋沢栄一 : 日本民主自由経済の先覚者 山口平八 平凡社 1963.09 p.70-75「振武軍と渋沢平九郎」
6 父渋沢栄一. 上巻 渋沢秀雄 実業之日本社 1959.03 p.185, p.251-261「22あらしの足跡(上)」/渋沢秀雄『明治を耕した話 : 父・渋沢栄一』(青蛙房, 1977.09)にも同エピソードを収載
7 埼玉の先人渋沢栄一 韮塚一三郎, 金子吉衛 さきたま出版会 1983.12 p.71-72 「再び動乱の祖国へ: 1動乱の祖国。早くも商法会所設立へ : 肉親者の動向 動乱の祖国」
8 徳川慶喜最後の寵臣渋沢栄一 : そしてその一族の人びと 渋沢華子 国書刊行会 1997.12 p.53-「第二章 動乱の幕末へ」, p.107-「第三章 彰義隊から振武軍へ」
9 渋沢栄一 : 人こそ力なりの思想 今井博昭 幻冬舎ルネッサンス 2010.10 p.171-179「飯能戦争と渋沢平九郎の死について」

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