情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『青淵』第869号(2021.08)

渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』第869号(2021.08)が刊行されました。
渋沢栄一および財団関連記事は以下の通りです。

  • 渋沢栄一に会える場所、渋沢史料館。 [渋沢史料館広告] …… 表紙裏
  • 【渋沢栄一のことば】 …… p.2
    • 一橋家出仕時代着用の裃 (『渋沢栄一伝記資料』別巻10より)[写真]
    • 『渋沢栄一訓言集』より
      ○ 金銭の貸借には、もっとも信義を重んじ、一銭の少額にても、借りたるものは、返さねばならない。借金を何とも思わぬ者は、到底発展できぬものである。
       元治元年の春、余は京都において、一橋家の用人平岡円四郎に説諭せられ、同姓の喜作と共に、一橋家に仕えることになった。その時の住居としては、長屋の中にて八畳敷の三間を宛てられて、別に不自由もなかったが、自炊をするにも鍋釜を買い入れる資金も少なく、衣服調度もなくて、ほとんど困り果てた。そこで一橋家の番頭の猪飼正為という知人から、前後三回ばかりに、喜作と連名で二十五両を借用した。これが余が生まれてはじめての借金であった。当時余も喜作も、極めて卑官薄禄であったから、その返済には、容易ならぬ苦労をした。毎月両人で一両ずつ返していたが、そのうち余は大阪へ出張を命ぜられ、これがため多少の余裕もできたから、その年の内に皆済してしまった。自分等のその時の有難味は、今なお忘れられず、猪飼氏は今年八十四歳で今なお存生で居られるゆえ、報恩の積りで多少の助力をしている。
  • 第220回竜門社会員総会中止のご挨拶 / 樺山紘一 …… p.10
  • 2020年度事業報告 ; 2021年度事業計画 …… p.11-13
  • 渋沢喜作という男 / 渋沢幸子 …… p.14-17
  • より良い物や事を求めて / 多胡英子 …… p.34-36
  • 【「せいえんひろば」 読者のコーナー】巡り合わせに感謝 …… p.43
  • 【渋沢財団 情報資源センターだより】 No.454 渋沢栄一のかかわった社会公共事業について知るには? …… p.47-46
  • 【史料館の窓】外部での講演会の実施について …… p.48
  • 第20回渋沢栄一賞募集 [広告] …… 裏表紙