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『渋沢史料館年報. 2019年度』 【渋沢史料館,2021】

書誌事項

渋沢史料館年報. 2019年度 / 渋沢栄一記念財団渋沢史料館編
 東京 : 渋沢栄一記念財団渋沢史料館, 2021.03
 38, 49p ; 30cm
 注記: 1984年度-1998年度のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館年報, 年刊 ; 1999年度-2011年度のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館報, 3年刊 ; 2012年度以降のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館年報, 年刊

解題

 渋沢史料館の2019年度年報。同館の概要、2018年度の事業、資料を掲載した「年報編」と、論考2本を掲載した「調査研究編」からなる。「年報編」は巻頭より横書き、「調査研究編」は巻末より縦書きで掲載。
 記事の1本目は、同館副館長・学芸員桑原功一による展示記録「二〇一八年度 収蔵品展「渋沢平九郎 : 幕末維新、二十歳の決断」の展示記録」。渋沢栄一の従弟であり養子となった渋沢平九郎(1847-1868)が飯能戦争で没してから150年の年を記念し、2018年7月~2019年3月末まで行った収蔵品展の記録。平九郎の生涯を追うとともに、没後に栄一が行った顕彰事業を通し、栄一の平九郎への想いを紹介。展示した書簡の翻刻、年表の内容を併載。
 記事の2本目は、同館学芸員関根仁による研究ノート「徳川昭武とフィラデルフィア万国博覧会」。1876年に開催されたフィラデルフィア万博と、日本より同万博へ「米国博覧会御用掛」として派遣された徳川昭武(1853-1910)の関わりについて、昭武が残した「洋行日記」(松戸市戸定歴史館所蔵)の記述をもとに検証した論考。

書影

渋沢史料館年報. 2019年度

目次

項目ページ
年報編
ごあいさつ1
目次2
I. 渋沢史料館の概要3
1. 沿革3
2. 施設概要3
3. 常設展示4
4. ホームページ4
II. 2019年度の事業5
1. 来館者数(1998年度~2019年度)5
2. 資料の収集6
3. 資料の利用6
4. 資料の整備15
5. 展示17
6. 調査・研究17
7. 教育普及24
8. 渋沢史料館リニューアル25
9 刊行物26
10. 広報27
11. 晩香廬・青淵文庫の内部公開29
12. その他30
III. 資料[33]
1. 渋沢史料館館則35
2. 渋沢史料館観覧規定37
調査研究編
目次
【展示記録】
二〇一八年度 収蔵品展「渋沢平九郎 : 幕末維新、二十歳の決断」の展示記録 / 桑原功一1
  はじめに1
  一 収蔵品展の概要1
  二 展示内容3
    開催にあたって3
    第1章 誕生と生い立ち4
    第2章 江戸へ出府 : 幕臣・栄一の養子となる5
    第3章 彰義隊結成に参画6
    第4章 振武軍結成と飯能戦争 : 二十歳の決断8
    第5章 没後の「平九郎」 : 栄一のもとに帰る12
    第6章 栄一の思い : 『平九郎』の顕彰15
  三 展示書簡等の翻刻18
  四 渋沢平九郎関係の年表27
    (1) 渋沢平九郎関係年表27
    (2) 渋沢平九郎追悼関連年表31
  五 渋沢平九郎等身大パネル35
【研究ノート】
徳川昭武とフィラデルフィア万国博覧会 / 関根仁37
  はじめに37
  一 徳川昭武(一八五三-一九一〇)について38
  二 フィラデルフィア万博への日本参加と徳川昭武39
  三 開幕前のフィラデルフィア万博会場へ40
    万博の日本館を視察40
    ワシントンへ行く4
  四 フィラデルフィア万博の開幕41
    開場準備に尽力41
    フィラデルフィア万博が開幕する42
  五 アメリカ独立百年記念式典と陸軍士官学校視察43
    独立百年記念式典43
    陸軍士官学校を視察43
  六 フィラデルフィア万博の閉幕44
  おわりに45
  【表】1876年フィラデルフィア万国博覧会 日本派出事務官等人名46
  【注】47

外部機関の所蔵データほか

CiNii Books / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス

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