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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『若築建設百三十年史』 【若築建設, 2020】

会社名/沿革

  • 若築建設株式会社 [Wakachiku Kensetsu Kabushiki Kaisha]
    [Wakachiku Construction Co., Ltd.]

 1889(明治22)年、石炭をはじめ物資輸送の拠点として注目された洞海湾(若松港)の築港工事と運営を行うため、若松築港会社が設立。翌年、福岡県庁の許可を得て工事に着手した。1893(明治26)年、若松築港株式会社に改称。周辺地域の発展に伴い港の拡張工事、洞海湾の開発を進めていく。1938(昭和13)年に若松港の運営が県に移ると港湾建設会社として再出発。県外へも進出し、東京湾岸工事などを請け負う。1965(昭和40)年、総合建設業を目指し、若築建設株式会社に社名変更。港湾工事だけでなく、鉄道や道路、下水道など陸上土木工事にも参入し、全国に支店を展開している。

社史メモ

 2020(令和2)年の創業130周年を記念し刊行された社史。会社設立から太平洋戦争終結までの第一編、戦後から創業100周年までの第二編、最近20年の第三編と資料編で構成される。同社設立初期にかかわった渋沢栄一についてコラムページを設けている。

栄一メモ

 渋沢栄一は不況下で危機に瀕した同社の経営について助言している。のち同社の事業に賛同し株主となり、1893(明治26)年からは相談役に就任した。

  • ごあいさつ / 五百蔵良平(巻頭)
  • 本編 第一編 若築築港設立から戦争終結までのあゆみ
    • 第一章 若築築港会社の設立
      • 第一節 会社設立と創業期の苦闘(p4-15)
  • コラム 渋沢栄一と当社の関わり(p16)
  • 後記 / 百三十年史編纂ワーキンググループ(p[585])

書誌事項など

若築建設百三十年史 / 若築建設株式会社編
 東京 : 若築建設 : 2020.05
 viii, 584p, 図版8枚 ; 27cm
 注記: 制作協力: DNPコミュニケーションデザイン ; 印刷・製本: 大日本印刷 ; 縦組み ; 箱入

若築建設百三十年史

栄一関連情報

参考リンク