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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『癌研究会七十五年史』 【癌研究会, 1989】

団体名/沿革

  • 財団法人癌研究会 [Gan Kenkyukai]

 国際的ながん研究の高まりとともに、ヨーロッパから日本におけるがん研究機関設立、国際機関への加盟の求めがあり、これに応じて1908(明治41)年、癌研究会設立。事業の発展のため、1914(大正3)年社団法人に、1933(昭和8)年財団法人にそれぞれ改組。1934(昭和9)年には東京・西巣鴨に日本初のがん研究施設である癌研究所及び附属康楽病院を開所、開院。[2011(平成23)年、公益財団法人がん研究会となる。]

団体史メモ

 癌研究会創設75周年、癌研究所・附属病院開設50周年記念事業の一つとして編纂された。通史、部門史、対外協力活動の3編と資料・年表から成る。75年史ではあるが、本編は1987年中頃、年表は1988年9月まで追加記載がある。

栄一メモ

 1908(明治41)年、栄一は同会の発会式に参加、翌年には副総裁に推挙され亡くなるまで同会の発展に寄与した。発会式の祝辞では自身の口内にできた癌腫のエピソードを述べている。孫の渋沢敬三も理事となり同会の発展を支えた。戦後の事業再興にも尽力し、1958(昭和33)年に発足した財団法人癌研後援会では会長に就任している。

  • 序説(p3-10)
  • 第1編 通史 第1章 草創期
    • 1.概要(p11-12)
    • 2.創業時代の癌研究会
      • (1)癌研究会の創立
        • 3)創立・発会式(p16-19)
      • (3)本会の会員および役員等
        • 桂太郎総裁、渋沢栄一副総裁の推戴(p26-27)
        • 初代副総裁 渋沢栄一[写真](p26)
    • 3.社団法人時代の癌研究会
      • (9)社団法人設立当時における本会の事業促進
        • 渋沢副総裁告辞(p39)
    • 7.山極勝三郎、前副会頭土肥慶蔵、副総裁渋沢栄一逝去
      • 『渋沢栄一副総裁と癌研究会』 / 長与又郎(p70-71)
  • 第2章 実践活動期
    • 2.財団法人癌研究会の設立
      • (6)創立時より財団法人設立までの援助
        • 研究費に対する寄付金(p83)
    • 19.土地建物等施設の拡張
      • (7)本会所有地についての歴史(p112-114)(p113に「渋沢氏の所有地」の記述あり)

書誌事項など

癌研究会七十五年史 / 癌研究会七十五年史編纂委員会編
 [東京] : 癌研究会 : 1989.01
 xvi, 856p, 図版2枚 ; 27cm
 制作: 大日本印刷CDC事業部年史センター ; 印刷: 大日本印刷 ; 横組み ; 箱入

癌研究会七十五年史

栄一関連情報

参考リンク