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『渋沢史料館年報. 2023年度』 【渋沢史料館,2025】

書誌事項

渋沢史料館年報. 2023年度 / 渋沢栄一記念財団渋沢史料館編
 東京 : 渋沢栄一記念財団渋沢史料館, 2025.03
 28, 40p ; 30cm
 注記: 1984年度-1998年度のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館年報, 年刊 ; 1999年度-2011年度のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館報, 3年刊 ; 2012年度以降のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館年報, 年刊

解題

 渋沢史料館の2023年度年報。同館の概要、2023年度の事業を掲載した「年報編」と、「調査研究編」からなる。「年報編」は巻頭より横書き、「調査研究編」は巻末より縦書きで掲載。
 記事の1本目は、渋沢史料館非常勤職員吉田舞衣による研究ノート「渋沢栄一肖像写真の贈呈・受容についての一考察」。企画展「渋沢栄一肖像展」の事前調査を通してみえてきた、渋沢栄一の肖像写真の贈呈ならびに受容のあり方を具体的な記録や記述より考察したノート。
 記事の2本目は、同館学芸員清水裕介による資料紹介「「オリエンタル・バンク横浜支店長ロバートソンより渋沢栄一宛書簡」解題」。従来の渋沢栄一、金札交換や国立銀行制度の創設過程、明治初期の日本におけるオリエンタル・バンク等の先行研究では触れられてこなかった、1872年4月15日付ジョン・ロバートソン発の書簡および同封の「紙幣覚書」を紹介。その詳細な背景を考察するとともに、日本の貨幣制度におけるオリエンタル・バンクやロバートソンの役割の再考、史料に基づいた渋沢の事績研究の再検証の可能性を提示する。全文翻刻も掲載。

書影

渋沢史料館年報. 2023年度


目次

項目ページ
年報編
ごあいさつ1
目次2
I. 渋沢史料館の概要3
1. 沿革3
2. 施設概要3
3. 常設展示4
4. ホームページ6
II. 2023年度の事業7
1. 来館者数(1998年度~2023年度)7
2. 資料の収集8
3. 資料の利用9
4. 資料の整備12
5. 展示13
6. 調査・研究16
7. 教育普及24
8. 刊行物、ミュージアムグッズ等の制作25
9. 広報26
10. 晩香廬・青淵文庫の内部公開27
11. その他27
調査研究編
目次
【研究ノート】
渋沢栄一肖像写真の贈呈・受容についての一考察 / 吉田舞衣1
  はじめに1
  一 肖像写真の贈呈記録2
  二 贈呈の準備と自署の付記4
  三 肖像写真の受容5
  おわりに7
  [注]9
【資料紹介】
「オリエンタル・バンク横浜支店長ロバートソンより渋沢栄一宛書簡」解題 / 清水裕介11
  はじめに11
  一、来歴及び形態、年代について11
  二、ロバートソン書簡について14
    (一) 同封の「紙幣覚書」について―第一段落14
    (二) 金札を巡るこれまでの経緯について―第二段落14
      「paper money」の意味と明治通宝の流通期限の認識について15
      兌換延長の「正当性」について17
    (三) 金札の兌換に関する留意点―第三段落18
      「the new notes」の示すもの18
      「政府に有利な地金の差」19
    (四) 銀行制度への見解と近日中の会談について―第四~六段落20
      「the Book on Banking」とは何か21
      ロバートソンらとの面会21
  三、「紙幣覚書」の内容について24
    (一) 戦費調達のための金札発行とその後の経緯24
    (二) 新紙幣に対する提言25
      「紙幣覚書」の提言と実際の紙幣25
    (三) 明治通宝の償還などに関する提言26
    (四) 地金の準備及び紙幣制度からの脱却の必要性について27
    (六) [(五)]明治通宝発行に関する助言27
      明治通宝の最少額と上野の権限への言及について27
    (七) [(六)]外国貨幣との関係28
      造幣寮とオリエンタル・バンク29
  おわりに29
  凡例31
  [史料一] 「ロバートソンより渋沢栄一宛書簡」明治五年三月八日 (西暦一八七二年四月一五日)31
  [史料二] 「紙幣覚書」明治三年六月~七月頃 (西暦一八七〇年七月頃)32
  [注]37

外部機関の所蔵データほか

CiNii Books / 国立国会図書館サーチ / Googleブックス

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