情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 1907(明治40)年10月24日 (67歳) R・D・タタを招き、飛鳥山で晩餐会 【『渋沢栄一伝記資料』第25巻掲載】

是より先本月十八日、インド豪商アール・ディ・タタ栄一を兜町の事務所に訪ふ。是日栄一、同夫妻を飛鳥山邸に招いて晩餐会を開く。次いで十一月二日、同人の催せる帝国ホテルに於ける晩餐会に出席す。

出典:『渋沢栄一伝記資料』 2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代 明治六年−四十二年 / 2部 社会公共事業 / 2章 国際親善 / 3節 外賓接待 / 14款 其他ノ外国人接待 【第25巻 p.686-687】
・『渋沢栄一伝記資料』第25巻目次詳細
http://www.shibusawa.or.jp/SH/denki/25.html
R.D.タタ(Ratanji Dadabhoy Tata、1856-1926)は、インドのタタ財閥4代目のトップであるJRD.タタの父にあたり、日印貿易の発展において重要な役割を果たした人物です。
渋沢栄一の秘書、八十島親義の日録によれば、この日の主な招待客は、

  • 近藤廉平(こんどう・れんぺい、1848-1921。日本郵船第3代社長)
  • 加藤正義(かとう・まさよし、1854-1923。日本郵船副社長)
  • 浅野総一郎(あさの・そういちろう、1848-1930。海運、鉱山、造船ほか多角的事業を展開)
  • 朝吹英二(あさぶき・えいじ、1849-1918。鐘淵紡績相談役等)
  • 岩永省一(いわなが・しょういち、1852-1913。日本郵船専務取締役)
  • 佐々木勇之助(ささき・ゆうのすけ、1854-1943。第一銀行頭取)

など、海運・紡績関係の実業家たちでした。
渋沢栄一伝記資料』第25巻p.686-687には八十島の日録のほか、晩餐会当日の渋沢栄一の日記も紹介されています。
参考:RATANJI DADABHOY TATA
〔Tata Central Archives〕
http://www.tatacentralarchives.com/history/biographies/03%20rdtata.htm
近藤廉平 人と歴史
〔財団法人近藤記念海事財団〕
http://www.kondouzaidan.com/rekishi.htm
ご存じですか?偉大なる鳥取県人〜日本の海運業の礎を築いたパイオニア 加藤正義〜
メールマガジンとっとり雑学本舗 - 鳥取県庁 企画部 広報課〕
http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/664_2.htm
佐々木勇之助について
〔清風亭〜誠之堂・清風亭 - 深谷市教育委員会
http://www.education.fukaya.saitama.jp/seisido/seifutei01.htm
 

 『青淵』第716号(2008.11)

渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』の最新号が刊行されました。
渋沢栄一および財団関連記事は以下の通りです。

  • 渋沢栄一のことば】 高尾山に紅葉を見て  栄一 …… 表2
      まだあさき峰の梢におとづれて
        こころありげに降る時雨かな   (明治二六年)
  • 【短歌】 渋沢栄一と青い目の人形 : 81年前の "The doll project" / 飛高敬 …… p.6
  • ウォーキングと渋沢栄一(1) / 塩原哲司 …… p.12-14
  • 【今月の栄一】 11月「愛宕山にて - 休戦記念日の放送」 : ゆかりの場所・東京都 …… p.15
  • 【渋沢・クローデル賞】 渋沢栄一とアソシアシオンの法技術 : フランス型国家モデルの特異性とその超克 / 高村学人 …… p.20-23
  • 渋沢栄一関連会社社名変遷図 〔3〕麦酒醸造業 …… p.39
  • 百年前の日米実業団相互訪問 : 渋沢栄一の事績を学ぶ(中) / 木村昌人 …… p.40-41
  • 飛鳥山3つの博物館情報 …… p.42
  • 【「せいえんひろば」財団トピックス】 「アラン・シャンド顕彰の碑」除幕式 …… p.43
  • 【渋沢財団 実業史センターだより】 No.306 SAA(アメリカ・アーキビスト協会)年次大会に参加 …… p.47-46
  • 【史料館の窓】 渋沢栄一命日記念事業開催 : 11月9日(日)是非ご来館ください! …… p.48
     

 1929(昭和4)年10月24日 世界恐慌 【『呉羽紡績30年』(呉羽紡績, 1960)掲載】

呉羽紡績を起こした伊藤忠兵衛はカナモジカイの会長も務めており、その意向か、社史の「かな」部分はすべてカタカナ表記されています。
参考:カナモジカイ
〔財団法人 カナモジカイ ホームページ〕
http://www1.ocn.ne.jp/~kanamozi/
 

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