是より先、九月一日、関東地方に大震火災起る。是日芝協調会館に於て、当団緊急理事会開かる。栄一出席して当団本部復興に関する件及び救護に関する件に就き協議す。
出典：『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 4章 道徳・宗教 / 5節 修養団体 / 4款 財団法人修養団 【第43巻 p.609-610】
・『渋沢栄一伝記資料』第43巻目次詳細
http://www.shibusawa.or.jp/SH/denki/43.html
修養団は、1906（明治39）年、蓮沼門三（はすぬま・もんぞう、1882-1980）により設立された青年修養団体です。渋沢栄一は、1910（明治43）年には顧問として、また1925（大正14）年に修養団支援のため設立された修養団後援会では会長として関与しています。
この日の緊急理事会では修養団本部復興問題として、仮事務所設置や団員名簿焼失の件など、また羅災者救済に関する問題についても検討・決議がなされました。『渋沢栄一伝記資料』第43巻p.609-610には「財団法人修養団理事会及評議員会報告書」からの転記として、この時の議事が紹介されています。
また、『渋沢栄一伝記資料』第50巻p.199-204には『竜門雑誌』第427号（1924.04）掲載「第一銀行定時株主総会に於て」からの転載として、栄一が語った震災時の体験、その後の火災についての回想が紹介されています。
参考：蓮沼門三について
〔社会教育の先駆者 蓮沼門三 - 喜多方市ホームページ〕
http://www.city.kitakata.fukushima.jp/2064/6566/6582/006713.html
SYDとは？
〔SYD[財団法人修養団]公式ホームページ〕
http://www.syd.or.jp/whatssyd.html
