情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 「実業史錦絵絵引」公開

2009年7月15日(水)、実業史研究情報センターでは「実業史錦絵プロジェクト」のひとつである「実業史錦絵絵引」の一般公開を開始いたしました。

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渋沢栄一の嫡孫である渋沢敬三(しぶさわ・けいぞう、1896-1963)は、字引と似たような意味で「絵引」(えびき)を作れないかと考えました。その敬三が著した『絵巻物による日本常民生活絵引』(角川書店, 1965-1968新版:平凡社, 1984)では、絵巻物の一場面を取り出し、画中に描かれているものに番号をつけ、それに近代的名称を与えました。また使われた名称を集めて分類し、言葉から絵を引けるように索引をつけました。
本日一般公開となった「実業史錦絵絵引」は、国立情報学研究所・連想情報学研究開発センターのご協力の下、この手法をウェブの技術を用いて実現し、実業史錦絵の中に潜んでいる日本の産業化・近代化に関する様々な要素を浮かび上がらせています。
今回は第一弾として明治初期の家造りをテーマとした「衣喰住之内家職幼絵解之図」を取り上げましたが、今後さらなるデータの充実を図っていく予定です。
なお、「ebiki.jp」の新設に伴い、実業史研究情報センターのウェブサイトで公開していた実業史錦絵関連コンテンツの一部を移動いたしました。
移動した内容は以下の通りです。

ご活用いただければ幸いです。
参考(2009.07.17追加)国立情報学研究所プレスリリース
http://www.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=921