情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 『日本アイ・ビー・エム50年史』 【日本アイ・ビー・エム, 1988】

会社名

日本アイ・ビー・エム株式会社

書誌事項

日本アイ・ビー・エム50年史
 東京 : 日本アイ・ビー・エム, 1988.10
 575p ; 27cm
 注記: 英文社名: IBM Japan, Ltd. (p137) ; 執筆: 由井常彦, 内田星美, 長谷川信, 中村清司 ; 企画・編集: 日本経営史研究所 ; 制作・印刷: 凸版印刷 ; 横組み ; 年表: p549-565 ; 索引: p566-574

社史紹介

横須賀生まれの水品浩(みずしな・こう、1895-1978)は海外生活に憧れ、1915年(大4)陶器貿易の森村組に就職。1920年(大9)森村ブラザース商会の駐在員として米国に派遣され経営学を習得。1923年(大12)日本陶器の事務処理にIBMの統計機械を提案し、水品がIBMの機械の実習生となることで代理店契約することが出来た。1927年(昭2)IBMの代理店が森村商事から黒沢商店に代わり、水品も黒沢商店に移籍。新製品IBM405が開発されると日本でも相次いで採用され、IBMは日本に現地法人を設立することを決定。第一銀行常務渋沢敬三(しぶさわ・けいぞう、1896-1963)の協力を得、1937年(昭12)日本ワットソン統計会計機械を設立、社長は渋沢智雄(しぶさわ・ともお、1901-1947)。1950年(昭25)日本インターナショナル・ビジネス・マシーンスに、1959年(昭34)日本アイ・ビー・エムに社名変更。
50年史は研究者の執筆で、代理店時代を創立前史とし、会社発足からコンピューターの大衆化までを平易に記述、索引付。別冊として『コンピューター発達史』『情報処理産業年表』がある。

参考リンク

更新履歴

2009.07.24:参考リンクに「[社史紹介(速報版)] 『コンピューター発達史 : IBMを中心にして』」と「[社史紹介(速報版)] 『情報処理産業年表』」を追加
*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。