イギリスの日刊経済新聞Financial Times2009年8月10日号にビジネス・アーカイブズの存在意義に関する記事が掲載されています。タイトルは「歴史家は未来に目を向ける(Historians look to the future)」、Alicia Clegg記者による記事です。
内容は英国国立公文書館の「企業史料ナショナル・ストラテジー」、「ベストプラクティス・オンライン」に触発されたもので、ビジネス・アーカイブズは単なる「会社の過去の資料の保存」から、経営、マーケティング、製品開発、法務などの面でもっとアクティブにビジネスに貢献するものへ変わりつつある、という趣旨です。
本文で触れられているのは、ブーツ社、クライスラー社、HSBC(旧香港上海銀行)、カール・ツァイス社(ドイツの光学機器メーカー)、コカ・コーラ社、プロクター&ギャンブル社、ジョン・ルイス社のアーカイブズ。コラムの中には、アーカイブズ資料によって「失敗から学んだ」コカ・コーラ社の事例、「困難な時代にアーカイブズを立ち上げる方法」が掲載されています。
企業史料を利用する研究者であるオックスフォード大学ビジネス・スクールのChristopher McKennaの「記録がなかったら、(企業は)自分を守ることはできない」というコメントも寄せられており、興味深い内容となっています。
- Historians look to the future
〔FT.com - 2009年8月10日〕
http://www.ft.com/cms/s/0/00166816-85f1-11de-98de-00144feabdc0.html
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