情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 『帝国製麻株式会社三十年史』 【帝国製麻, 1937】

会社名

帝国製麻株式会社

書誌事項

帝国製麻株式会社三十年史 / 帝国製麻株式会社編
 東京 : 帝国製麻, 1937.10
 2, 4, 6, 222p, 図版65枚 ; 27cm
 注記: 編集兼発行人: 安岡志郎(奥付) ; 印刷: 日本紙業 ; 非売品 ; 縦組み ; 表紙は麻製で社章の型押し ; 見返しは亜麻畑の写真

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / Webcat / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat / Webcat Plus / Googleブックス 1,2

社史紹介

内務省技師吉田健作(よしだ・けんさく、1852-1892)はフランスで亜麻紡績を学び、1881年(明14)帰国して製麻業創立を各地に企画。1884年(明17)近江麻糸紡績、1887年(明20)北海道製麻会社、下野麻紡織会社の創立に関わる。日清戦後の不況を乗り切るため近江、下野の両社と大阪麻糸が合同し1903年(明36)日本製麻設立。1907年(明40)には北海道製麻も合併し帝国製麻が誕生、朝鮮や満州にも工場を作り業容を拡大する。(渋沢栄一は北海道、下野、帝国各製麻会社に関わる。)
30年史は創立以前の沿革も含み、軍需品や衣服・蚊帳など各種麻製品の写真を巻頭に掲載。巻末に古代中世西洋の亜麻業の解説を図入りで載せている。
[1941年(昭16)太陽レーヨンを合併して帝国繊維と改称し、その後も変遷している]

参考リンク

更新履歴

2010.09.10:参考リンクに「創業ものがたり」「リネンものがたり」「ホース100年ものがたり」を追加
*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。