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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 『清水建設百五十年』 【清水建設, 1953】

会社名

清水建設株式会社 [Shimizu Kensetsu Kabushiki Kaisha]
Shimizu Construction Co., Ltd.

書誌事項

清水建設百五十年 / 清水建設百五十年史編纂委員会編
 東京 : 清水建設, 1953.11
 12, 193, 31p, 図版76p, 図版12枚 ; 26cm
 Title in romaji: Shimizu Kensetsu 150-nen

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / Webcat / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat 1,2,3,4 / NDL Search (β) / Webcat Plus 1,2 / Googleブックス 1,2,3,4 / 社史ウィキ

関東大震災」(1923年9月1日)に関する本文の概要 (p102-105)

  • 鞘町の本店の被害は少なかったが木造で危険なので、道路に机を出して得意先の前後処置を講じた。火災が迫り重要書類を小石川の清水一雄宅へ移した後、本店は炎上。
  • 9月5日に実業之日本社ビルに営業所を移し、清水組はここを本拠に設計施工両部門の総力を挙げて帝都復興に着手。
  • 各支店網を通じて大工道具、食糧等を調達。船で芝浦に着いた荷物は馬で各所に配達された。
  • 清水組が設計施工し1922(大正11)年に落成した自慢の東京会館は震災で構造上の被害がひどく、費用を負担して復旧にあたった。
  • 震災を機に都市計画が着々と実施され、建築学界では構造学の研究が盛んになった。地震に弱い煉瓦造は減り、鉄筋コンクリートのビルが建てられるようになった。建築は棟梁と大工の手から、大工の上で建築技術者が指導する形態になっていった。

目次にあらわれた「関東大震災」関連事項

項目ページ
第三篇 大正時代(一九一二〜一九二六)85
   関東大震災―鞘町本店炎上―一番乗り東海銀行102
   震災復興と清水組の活躍―大工道具と馬103
   震災と東京会館103
   大震災復興工事状況104
   震災の影響と構造理論の発展―後藤新平の大風呂敷105

年表にあらわれた「関東大震災」関連事項

年月日内容年表種別
1923(大正12)年9月関東大震災に依り本社営業所消失清水建設関係
1923(大正12)年9月関東大震災一般国内情勢
1923(大正12)年9月本社仮事務所を本宅焼跡に移す清水建設関係
1923(大正12)年9月実業之日本社ビルに移す清水建設関係
1924(大正13)年2月帝都復興局設置一般国内情勢
1924(大正13)年5月富士瓦斯紡績保土谷工場震災復旧工事清水建設関係

索引にあらわれた「関東大震災」関連事項

項目ページ
関東大震災72;101;102〜104―(写);108―写

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