『麒麟麦酒株式会社五十年史』　【麒麟麦酒, 1957】

会社名

麒麟麦酒株式会社 [Kirin Biru Kabushiki Kaisha]
[Kirin Brewery Co., Ltd.]

書誌事項

麒麟麦酒株式会社五十年史 / 麒麟麦酒株式会社五十年史編集委員会 [編]
　東京 : 麒麟麦酒, 1957.04
　249p, 図版52枚 ; 27cm
　注記: Title in romaji: Kirin Biru Kabushiki Kaisha 50-nenshi ; 印刷: 凸版印刷 ; 非売品 ; 縦組み ; 見返しは『横はまみやげ』中の「天の間村の図」 ; 表紙はビールの意を含むエジプト文字 ; 年表: p203-229

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC / Webcat / CiNii Books / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2 / 社史ウィキ

「関東大震災と復興」に関連する本文の概要（p88-96）

1923年の関東大震災で麒麟麦酒は横浜山手工場と煉瓦造りの事務所が一斉に倒壊し、京浜間の得意先の在庫もまた全滅の被害を受けた。
貯蔵室が崩れ多くのビールが下水に流れ出たが、貯蔵樽に残ったビールは市民に配給し大いに喜ばれた。
震災によって職員2名、職工24名が殉職した。損失額は約141万円であった。
ビール業界では大日本麦酒、日英醸造もまた甚大な損害を被ったが、得意先在庫品が壊滅したことで、復興と共にビール需要は増大した。
水不足問題などをかかえていた山手工場が壊滅したことで新工場建設の機運が一気に高まり、1925年には新たに取得した生麦町の土地に横浜工場を建設した。

目次にあらわれた「関東大震災と復興」関連事項

項目	ページ
第二編　麒麟麦酒株式会社 / 第二章　第一次発展 / 第三節　関東大震災	88

年表にあらわれた「関東大震災と復興」期の事項

年月日	内容	年表種別
1923（大正12）年9月1日	本社仮事務所を東京市麹町区八重洲町一ノ一におく(次いで有楽町一ノ一に移る)	当社関係
1923（大正12）年9月1日	震災により大日本麦酒吾妻橋工場、日英醸造鶴見工場全壊	ビール業界
1923（大正12）年9月1日	関東大震災	一般
1923（大正12）年9月7日	震災モラトリアム	一般
1923（大正12）年9月29日	震災に関する損失報告概要を株主に報告	当社関係
1923（大正12）年9月	震災により本社事務所、横浜山手工場全壊	当社関係
1923（大正12）年10月23日	取締役に平沼亮三、監査役に浜口担就任	当社関係
1923（大正12）年11月6日	東洋醸造と合併登記	当社関係
1923（大正12）年11月9日	震災殉職者慰霊祭	当社関係
1923（大正12）年11月14日	大日本麦酒吾妻橋工場応急修理完成	ビール業界
1924（大正13）年1月10日	旧株券整理のため新規株券と取換開始	当社関係
1924（大正13）年4月29日	横浜新工場敷地買収登記完了	当社関係
1924（大正13）年12月1日	大正八年発行の社債全額償還	当社関係
1924（大正13）年12月22日	横浜工場設置許可申請	当社関係

「社史紹介」へのリンク

『麒麟麦酒株式会社五十年史』　【麒麟麦酒, 1957】〔実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」 - 2008年6月18日〕
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20080618/1213751576