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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

 『和歌山紡織株式会社五十年史』 【和歌山紡織株式会社五十年史刊行会, 1942】

会社名

和歌山紡織株式会社 [Wakayama Boshoku Kabushiki Kaisha]

書誌事項

和歌山紡織株式会社五十年史
 和歌山 : 和歌山紡織株式会社五十年史刊行会, 1942.10
 5, 2, 9, 409p ; 22cm
 注記: Title in romaji: Wakayama Boshoku Kabushiki Kaisha 50-nenshi ; 英文社名: Wakayama Cotton Spinning & Weaving Co. (p[330] 登録商標) ; 奥付の編集兼発行人: 吉田熊次郎 ; 協力: 絹川太一 ; 印刷者: 木下正人 ; 印刷所: 木下印刷所 ; 非売品 ; 縦組み ; 表紙に商標の型押し ; 表見返しは紀伊国名所図会の寄合橋、裏見返しは同図会の湊河口 ; 和歌山紡織株式会社五十年史年表: p362-371

社史紹介

明治初期に洋式紡績業創業の動きが起こり、和歌山では紀州綿ネルの生産が始まる。旧田辺藩士赤木友次郎らは1887年(明20)和歌山紡績会社を設立し、機械紡績で綿ネル用の糸を生産。赤木らは一方で1893年(明26)和歌山織布(株)を設立。和歌山織布は1911年(明44)和歌山紡績を合併し、和歌山紡織(株)と改称。工場を増設して製品種類も増やし、第一次大戦期と関東大震災後の需要増で業績を伸ばす。戦時下1941年(昭16)日出紡織、出雲製織、錦華紡績と合併し、大和紡績(株)となる。
和歌山紡績創立からの50年史は、前篇に創業前の紀州の綿業、中篇に和歌山紡績と和歌山織布の沿革、後篇に和歌山紡織設立から合併までの歩みという構成。各種資料と追想録を付している。
[2009年(平21)持株会社ダイワボウホールディングス(株)の事業会社となる]
[綿ネル=綿フランネル。起毛を施した木綿生地のこと]

参考リンク

*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。