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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 『東京米穀取引所史』 【東京穀物商品取引所, 2003】

会社名

東京米穀取引所 [Tokyo Beikoku Torihikijo]

書誌事項

東京米穀取引所史
 東京 : 東京穀物商品取引所, 2003.03
 ii, 138p, 図版4枚 ; 26cm
 折込図2枚 注記: Title in romaji: Tokyo Beikoku Torihikijoshi ; 印刷: 第一法規 ; 横組み ; 年表: p[115]-136 ; 参考文献: p137-138

社史紹介

明治期に租税が米穀物納から金納に変わり、米穀の商品化が進む。東京では1868年(明1)設立の東京商社と1874年(明7)設立の中外商行会社が定期米売買(先物取引)を行い、変遷の末1883年(明16)合併し東京米商会所となる。一方渋沢喜作(しぶさわ・きさく、1838-1912)らの正米取引は1886年(明19)東京廻米問屋組合深川正米市場に合流する。1893年(明26)取引所法が施行され、東京米商会所は東京米穀取引所に改組。1908年(明41)塩・雑穀・繊維等を扱う東京商品取引所と合併し、東京米穀商品取引所が設立。大正期には制度と機能を充実させ、1929年(昭4)深川と神田川の正米市場を合併。戦時統制の下1939年(昭14)全国の米穀取引所は廃止となり翌年解散。
本書は江戸期からの米穀取引の変遷をまとめた本編と、米価や取引所の足跡を示す資料編からなる。戦後の穀物取引所として1952年(昭27)東京穀物商品取引所が開所し、東京米穀商品取引所の土地建物を継承。その開所50年を機に、同所50年史と共に本書が刊行された。

参考リンク

*このエントリーは、実業史研究情報センターのサイトで公開している「社史紹介」に先駆けて「速報版」として公開するものです。