書誌事項
ホテル経営 / 犬丸徹三, 大塚常吉編
東京 : 帝国ホテル, 1924.12
7, 14, 244p ; 23cm
解題
ホテル業界ではホテルマン養成学校設立の機運があったが未着手だったので、帝国ホテルは1923年（大12）夏季に第1回講習会を開催した。翌年にも7月1日から8月15日まで第2回講習会を従業員向けに開催し、支配人以下現場の責任者が交代でホテル経営の要諦を講話した。
その第2回講習会の内容を編集し印刷したのが本書で、総論、各論、組織経営論の3編からなる。ホテルマンの具体的な心得を説く一方でホテル全体の経営管理法にも目を配り、有為な人材育成のための教材となっている。
[第1回講習会はホテル学校として東京市内のホテルの若い従業員を対象に開催され好評を博した（『帝国ホテル百年史』p230）]
目次（大項目のみ）
| 項目 | 講演者 | ページ |
|---|---|---|
| 夏季学校を開くに際して | 1 | |
| 目次 | 1 | |
| 第1編 総論 | 副支配人 大塚常吉 | 1 |
| 第1章 ホテル組織論 | 1 | |
| 第2章 サービス論 | 15 | |
| 第2編 各論 | 30 | |
| 第1章 クロークの心得 | 30 | |
| 第2章 電話係の心得 | 36 | |
| 第3章 ベルボーイの心得 | 42 | |
| 第4章 ドーアマンとポーターの心得 | 49 | |
| 第5章 エレベーターボーイの心得 | 50 | |
| 第6章 メールクラークの心得 | 52 | |
| 第7章 フロントクラークの心得 | 61 | |
| 第8章 会計係の心得 | 64 | |
| 第9章 洗濯係の心得 | 75 | |
| 第10章 客室係の心得と初等英語の知識 | ハウスキーパー ミス・メーリー・マーフィー | 81 |
| 第11章 食堂におけるサーヴィスに就いて | 支配人 犬丸徹三 | 89 |
| 第12章 ウヱーターの心得 | グリル係主任 河村健男 | 111 |
| 第13章 アドヴァンスドイングリッシュとホテルサーヴィス | 副支配人 エー・エム・ゴード・スメール | 126 |
| 第3編 組織経営論 | 支配人 犬丸徹三 | 131 |
| 第1章 総論 附、分科図 | 131 | |
| 第2章 完全なる設備、科学的管理法 | 138 | |
| 第3章 精選せる材料 | 164 | |
| 第4章 適当なる方法 | 172 | |
| 第5章 完全なる監督及調査 | 198 | |
| 第6章 正確なる勤務 | 222 | |
| 第7章 組織的訓練 | 223 | |
| 第4編 結論 | 233 | |
| 第8章 人格的陶冶 | 233 |
外部機関の所蔵データほか
NDL-OPAC / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2
参考リンク
- [社史紹介（速報版）] 犬丸徹三著『ホテルと共に七十年』 【展望社, 1964】
〔実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」 - 2013年6月14日〕
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20130614/1371182013 - [社史紹介（速報版）] 『帝国ホテル百年史』 【帝国ホテル, 1990】
〔実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」 - 2013年6月19日〕
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20130619/1371611361
