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 渋沢栄一『徳川慶喜公伝』 【平凡社,1967-68】

書誌事項

徳川慶喜公伝. 巻1-4 / 渋沢栄一
 東京 : 平凡社, 1967.04-1968.01
 4冊 ; 18cm (東洋文庫 ; 88, 95, 98, 107)
 注記: 1918年(竜門社)刊本の翻刻 ; 徳川慶喜の肖像あり

解題

 渋沢栄一著『徳川慶喜公伝. 巻1-8』(竜門社, 1918)は本伝篇4巻、附録篇4巻からなるが、本書はそのうち、第1-4巻本伝篇の活字を組み直し判型を小さくした翻刻で、35章にまとめられた徳川慶喜(とくがわ・よしのぶ、1837-1913)の伝記全文を収録。誕生から静岡移住に至る前半生に33章までが当てられており、慶喜の公人としての足跡をたどることができる。原文の旧仮名遣い、句読点、改行はそのままだが、分註の箇所を( )内に1行組にしてある。口絵写真については碑文と書簡のいくつかが省略されている。原文にあった各ページの枠線と、年月日表示は省略。ルビについては、ひらがなのルビは新たに付与したもので、カタカナのルビは原文のもの。第1巻末尾に藤井貞文(ふじい・さだふみ、1906-1994)による解説付。
 なお、第5-8巻については東京大学出版会から、索引を除く部分を原本の版面のまま復刻し3巻にまとめた「史料篇」が刊行(1975年)されている。

書影

『徳川慶喜公伝』

左から竜門社版(1918)、平凡社版(1967-68)、東京大学出版会版(1975)

目次

項目ページページ数
第1巻凡例140, 308p
公爵時代(70歳頃)肖像3
興山公遺詠4
自序 / 渋沢栄一7
凡例 [原著]25
目次28
[写真]36
第一章 誕生及幼時3
第二章 一橋家相17
第三章 相続前後の外国関係74
第四章 将軍家継嗣の外議132
第五章 亜米利加条約調印と公の登城停止154
第六章 安政の獄と公の慎隠居190
第七章 公の謹慎解除241
解説 / 藤井貞文301
第2巻凡例116, 315p
原著凡例3
[写真]6
目次9
第八章 後見職就任3
第九章 幕政改革及擁夷奉勅62
第十章 上京及政令帰一の計画127
第十一章 公武合体派の引退、尊擁派の詭激168
第十二章 擁夷の為の帰府及後見職再度の辞表211
第十三章 会薩連合と擁夷親征派の蹉跌250
第十四章 再度の上京、朝議参予277
第3巻凡例117, 395p
原著凡例3
[写真]6
目次9
第十五章 禁裏御守衛総督就任3
第十六章 蛤門の乱と公の禁闕守護50
第十七章 筑波勢の西上と公の海津出陣82
第十八章 長藩追討110
第十九章 将軍の進発138
第二十章 条約勅許171
第二十一章 再度の長藩追討205
第二十二章 宗家相246
第二十三章 将軍宣下294
第二十四章 兵庫開港の勅許334
第二十五章 長州処分及水戸改革375
第4巻凡例117, 356p
原著凡例3
[写真]6
目次9
第二十六章 外交処分3
第二十七章 政権奉還35
第二十八章 諸大名召集84
第二十九章 大坂城移徙115
第三十章 辞官納地の紛議138
第三十一章 鳥羽伏見の変166
第三十二章 東帰恭順197
第三十三章 水戸退隠及静岡移住232
第三十四章 公爵の栄班及薨去274
第三十五章 逸事282
跋 / 萩野由之353

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC 1,2,3,4 / CiNii Books 1,2 / Worldcat1,2,3,4,5 / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2

参考リンク