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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『Steps : 日本製靴の歩み 1902~1989』 【日本製靴, 1990】

会社名/沿革

  • 日本製靴(株) [Nippon Seika Kabushiki Kaisha]

 西村勝三(にしむら・かつぞう、1836-1907)の合資会社桜組、大倉喜八郎(おおくら・きはちろう、1837-1928)の合名会社大倉組皮革製造所のほか福島合名会社、東京製皮合資会社の4社は製靴部門を統合し、1902(明治35)年、日本製靴株式会社を創立。戦後は「リーガル」ブランド等の靴の生産、販売を行う。1990(平成2)年、商号を株式会社リーガルコーポレーションに変更。

社史メモ

 前半二章を使い、桜組など日本製靴創立までの前史、および日本靴産業の発展について記述。商号変更直前の1989(平成元)年までの社史で、結びでは新しい社名の検討を開始したことに触れている。巻末では「靴とファッション史」を特集するとともに、各年代の日本製靴の広告やカタログ写真を掲載。参照文献として『青淵先生六十年史』『竜門雑誌』(第138号、第240号)の記載あり。

栄一メモ

 渋沢栄一は西村勝三と交友関係があり、合資会社桜組の援助者であった。また福島合名会社の今宮支店は、栄一が設立に関わった日本熟皮会社を起源に持つ。

  • 西村の危機乗り切りを渋沢栄一の友情の深さが助けた。(p.39-40)
  • 若き日の渋沢栄一(写真)(p.40)
  • 西村勝三は、少し遅れて「桜組」を合資会社に改組する。(p.66)
  • 力をつけた日本の靴産業は、さらに製靴機械の輸入に目を向ける。(p.71)
  • 渋沢栄一を縁結びの神として西村と大倉の両巨頭が手を握る。(p.78-79)
  • 若き日の渋沢栄一。(写真)(p.79)
  • 西村勝三の死後、皮革事業は大倉喜八郎が指導力を発揮する。(p.87)

書誌事項など

Steps : 日本製靴の歩み 1902~1989 / 日本製靴社史編纂委員会編
 東京 : 日本製靴 : 1990.01
 298p ; 31cm
 注記: 奥付のタイトル: STEPS : 日本製靴株式会社社史 : 日本製靴の歩み 1902~1989 ; 折り込図2枚 ; 奥付の発行人: 横内敬一 ; 制作: アンサー ; 印刷: 光村原色版印刷所 ; 渋沢栄一の肖像あり ; 横組み

STEPS日本製靴の歩み

栄一関連情報

参考リンク