会社名/沿革
- 株式会社東京株式取引所 [Kabushiki Kaisha Tokyo Kabushiki Torihikijo]
公開市場の必要性を感じていた渋沢栄一らにより株式取引所の創立が計画され、翌1878(明治11)年創立。兜町の第一国立銀行所有家屋を購入し、営業を開始。開業当初は上場企業はなく、しばらくは公債売買を主に行った。のち第一国立銀行など株式銘柄も取り扱うようになる。[1943(昭和18)年、戦時統制により全国の株式取引所と統合、日本証券取引所となる。1947(昭和22)年、解散。同年、所有資産を現物出資し、平和不動産株式会社設立。1949(昭和24)年、会員制法人東京証券取引所(現・株式会社東京証券取引所)設立。]
社史メモ
沿革や施設の変遷等全15章からなり、第13章では「近年市場重要問題」として、1923(大正12)年の関東大震災など大正期から昭和初期にかけて起こった出来事と株式市場の動向を記録。本編、資料編といった区分はなく、第14章が同所関係法規、第15章が統計資料となっている。巻頭には営業開始時からの取引相場のグラフなども付属し、一企業の社史としてだけでなく、日本の株式市場の草創期を知るうえでも貴重な資料である。
栄一メモ
渋沢栄一は発起人となり、創立時の定款や申合規則の作成にかかわった。同じく発起人の一人として参加した従兄弟の渋沢喜作は、1879(明治12)年に頭取に就任している。1925(大正14)年、関東大震災により焼失した兜町の旧渋沢事務所跡地を同所へ売却。跡地には貸事務所「東株ビルディング」(現・日証館)が建設された。
- 発起人 渋沢栄一氏[肖像写真](巻頭)
- 前頭取 渋沢喜作氏[肖像写真](巻頭)
- 第二章 本所の沿革
- 第一節 自明治十一年創立 至同十四年
- 本所創立の第一次允許(p27)
- 第五節 自大正五年 至昭和二年
- 本所及取引員店舗移転問題(p53)
- 第一節 自明治十一年創立 至同十四年
- 第十二章 建築・施設
- 第四期 自大正五年 至昭和三年
- 九 貸事務所建築(p355-361)
- 第四期 自大正五年 至昭和三年
- 第十四章 取引所関係法規
- 第一節 原始規定
- 第二 定款(p455-463)
- 第三 申合規則(p463-468)
- 第一節 原始規定
書誌事項など
東京株式取引所五十年史 / 東京株式取引所編
東京 : 東京株式取引所 : 1928.10
4, 8, 536, 323p, 図版29枚 ; 27cm
注記: 奥付の編輯兼発行者: 株式会社東京株式取引所内 平賀義典 ; 印刷所: 東京印刷 ; 折り込表1枚 ; 縦組み
- 社史・会社に関する各種ID : 『会社史総合目録-- 増補・改訂版』一連アイテム番号: 7263
- 渋沢社史データベース : 基本情報(書誌事項など) / 目次 / 資料編
- 外部機関の所蔵データほか : NDL ONLINE / CiNii Books / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat / NDL Search / Googleブックス/ 社史ウィキ
栄一関連情報
- 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図 - 取引所:東京〔商工業:取引所〕
https://eiichi.shibusawa.or.jp/namechangecharts/histories/view/116
- 渋沢栄一伝記資料事業名 - 【26. 取引所】東京株式取引所 付.東京取引所
https://www.shibusawa.or.jp/SH/denkijigyo/np026.html#J-0281 - デジタル版『渋沢栄一伝記資料』